ライブリーが離脱し、クリバーが復帰したゲーム4。エドワーズのドライブ、ゴベアの合わせ、タウンズ&ナズの3P、この内どれかはクリバーだけで解決出来るという意味でマブスとしてはプラスですが、オフェンスはどうかな。そんなゲーム4。
ウルブスはマッチアップとディフェンスシステムの両方を変更するという、今までで最も大きな変更をしてきました。ドンチッチにはマクダニエルズじゃなくエドワーズを当てて、ゾーンディフェンスを多用します。ゾーンの採用っていうのはゲーム3で上手く行ったことをそのまま実行するという意味で至極全うですが、エドワーズにドンチッチを見させるっていうのは中々思いきった変更だ。
ただこれが効いたのか、マブスのオフェンスは停滞します。「ゾーンをされたらゴベアを引き出してペリメーターでいじめる」っていうのが解決策だったゲーム3でしたが、そのゴベアに逆にいじめられるマブス。スクリーンで引き出す動きに対して、ゴベアのショーディフェンスとオーバー対応で、ペイントエリアにゴベアを留め続けます。そうなるとゴベアの広く高い守備範囲が効いてドンチッチとしては苦しい。多少後手に回ったとしてもスイッチだけは極力しないっていうディフェンスはマブスにとっては困るプランで、だからといって1on1で簡単に点を取れるディフェンダーがいないっていうのも余計にややこしくさせました。
だけど、さすがのドンチッチでもあります。ヘルプディフェンスの動きに合わせてコーナーにパスを捌き、スリーに展開します。これが決まったことで前半は同点で終えることが出来ました。ただこれまた難しい話で、スリーが入れば問題ないけど外れればもろに点差が開く展開でもあるので、やっぱりマブスとしては打たされている感があるオフェンスでもありました。
ゲーム4 マブス3P 14/40(35.0%)
シリーズハイのアテンプト、でもってプレーオフで最も多いアテンプトでもありました。この内11本がドンチッチだから、ドンチッチが打たされてる感があるけど、
ドンチッチ 3P
ゲーム1 3/10(30%)
ゲーム2 5/11(45.5%)
ゲーム3 5/11(45.5%)
ゲーム4 4/11(36.4%)
元々10本以上打っていました。よく入るよね。今日も第4Q終盤にとんでもないの決めたし。
ゲーム4 ドンチッチ&カイリー以外の3P
9/23(39.1%)
確率としては普通に良いんだけど、第4Qに外しまくったっていうのがちょっと引っ掛かるところです。
ゲーム4 第4Qマブス3P
3/12(25.0%)
ドンチッチが1/4で決めたので、他の選手が2/8という数字です。一本がPJでもう一本がハーディ。あと一本でも誰かが決めてくれればとは思うよね。どうにもウルブスのディフェンスにビビってしまった感があります。
これまでのプレーオフでマブスは試合を通して同じことをやり続けることで成功していると思っている管理人。それはドンチッチにオフェンスの判断を任せるってことであって、本当に同じことをやり続けているわけじゃないよ。誰をハントするかであったり、ディフェンスの動きに合わせたパスだったりと変化をつけることで、ドンチッチが判断力のみで相手のディフェンスを変えてしまいます。
だからマブスではウィングが判断しなければならないことが極端に少ないし、どちらかといえば判断するより打ち切ることの方が大切になってきます。
第4Qマブス3P 3.2/7.6(41.8%)
これはプレーオフでの数字で、この成功率は現状リーグ3位。今日の試合で2位からひとつ順位が下がりました。ちなみに1位はサンズで2位がバックス、どちらも1stラウンドで散ったチームなので、サンプル数が少ないっていうのもあって気にしなくていい数字です。
第4Qドンチッチ 3P 0.8/1.9(43.3%)
第4Qカイリー 3P 1.1/2.1(50%)
特にカイリーの成功率はさすがの一言。第4Qの3PAはこの二人で半分以上を占めています。だから成功率がリーグ3位っていうのは単純にドンチッチ&カイリーのスターパワーが凄いって話です。じゃあこの二人のスリーを差し引くとどうなるのか。
第4Q ロールプレイヤーの3P
1.3/3.6(36.1%)
こちらも普通に良い数字を記録しています。要するに、第4Qでも変わらないメンタリティでロールプレイヤーたちがシュートを打てているってことです。それが出来るのも、試合を通して同じことをやり続けられているからだと思うんだよね。
第4Qにスリーまで展開出来たにも関わらず入らなかったっていうのは、このメンタリティがちょっと揺らいでしまった感がありました。DJJはコーナーでパスを貰ってもエクストラパスを繋いだり、フェイクからドライブしたりして。ディフェンダーが目の前にいる状態で打てていたシューターはPJだけだったよ。
第4Qに自分たちを信じられなかった
本当にスリーを打っていいのだろうか、打って入るのだろうか、みたいな迷いを感じる内容でした。そうやって迷ってしまうぐらいにウルブスのディフェンスは良かった。ただそれを信じ続けたことが、この急造チームで統率されたオフェンスが出来ている理由でもあるので見失ってはいけないよね。ゲーム5は如何に自分たちを信じれるかの戦いになりそうなマブスです。
まあ本当に、凄い話だよね。シーズンを通して作り上げてきた自信を揺らがすチームなんてウルブスぐらいのもんでしょ。この試合だけで、ウルブスと対戦できてよかったと思います。
ファウル
エドワーズ 5
ゴベア 5
タウンズ 6
とにかくアグレッシブに仕掛けまくったことでウルブスはファウルトラブルに悩まされ続けました。アグレッシブさの代償。エドワーズのディフェンスっていうのはドンチッチにある程度効いていたと思うけど、だいぶ諸刃の剣だったよね。これで早々にファウルアウトなんてしてたらオフェンスどうすんのってなるし、ファウルしないように気をつけながら守らないといけない状況に陥っていました。実際第3Qの終盤、ハーディにぶち抜かれるシーンもあったしね。ただまあ、カイリーのシュートが入らなかったからマクダニエルズとのマッチアップ交換っていうのは結果的には効いたのかもね。
タウンズ 25PTS 5REB 1AST
FG 9/13(69.2%) 3P 4/5(80%)
今日は完全にタウンズのゲームでした。ポストアップはすっぱり諦めて、ドライブとスリーで崩していったのが効きました。タウンズのドライブはどうしようもないからね。ヘルプに行き過ぎたらフリーのゴベアに押し込まれるし。ただゲームが終わる頃にはコートにいないっていうらしさも見せたタウンズでした。
ぶっちゃけ止める方法があんまりないので、ファウルトラブルにさせるっていうのがタウンズ対策としては一番確実かなーとは思います。ディフェンスでドンチッチ対タウンズを狙ったり、チャージドローしたり。クリバーが二回目のチャージドローをした時はさすがに学べよと思いました。