活動終了
タイトルの通り。このブログでの活動を終了します。きっかけはまあ、言うまでもなく。
■理由
ドンチッチがきっかけで見始めたマブス、ひいてはNBAなわけですが、そのドンチッチがマブスからいなくなってしまいました。代わりにADが来たので、なんだかんだ今後も強いチームだとは思います。
ディフェンスは間違いなく強い。先の記事で「AD一人で守り切れるわけではない」と書いているしそれは変わらないんだけど、そうは言っても強いのは強いよ。でもオフェンスがね。
HCがキッドなので、何だかんだと徐々に形にはしていくんでしょう。キッドは結構試合毎に細かく調整するコーチだし。でもその完成系に辿り着くまで、一体どれだけの時間が掛かるのだろうか。単純に形を見つけるまでに時間が掛かりそうっていうのもあれば、そもそもカイリーやAD、クレイが怪我で揃わなくてトライ&エラー自体に時間が掛かるって気もするんだよね。
そうなったら「今日も主力が揃わなくてよく分からなかった」みたいなことしか書けないわけで。今みたいに毎日何かしら書きたいことがある、みたいなビジョンは見えませんでした。
じゃあ一転してドンチッチ・レイカーズについて書くブログにしようっていうのも思ったけど、あっちはあっちでレブロンを中心に人間関係の難しさや、選手の評価基準がよく分からんフロント等、試合以外の要素が絡んできそう。HCの言う事をレブロンが聞かないとかさ。そうなると実際に試合で起きていることが「チームの狙い」とは限らないわけで、じゃあそれが「誰の、何の為の動きなのか」ということを推理していかなかればならないでしょう。そういったことに頭を使いたくはない。管理人にとってバスケはバスケで、推理ゲームじゃない。
ということでレイカーズ視点で見ても毎試合「今日もよく分からなかった」で終わりそうな気がするので、じゃあもういっかってな感じです。簡潔に言えば「書きたいことが思いつかない、思いつくとも思えない」からやめるってことです。
■最後に
恐らくXの更新もしなくなるし、楽天のファンコミュは当分前に飽きたので、本当にこの記事が最後になると思います。なので改めて、これまで読んで頂いた方に感謝を述べて締め括らせていただきます。
開設当時から尖った内容でフォロワーを厳選していったわけですが、そんな中で一年近くお付き合いいただいた方もいれば、最近になって見始めたという方もいたかと思います。楽しみにされていた方には申し訳なく思いますが、今後のNBAと付き合う上でのモチベーション的にこのブログは閉じたかったっていうのが一番の本音です。
重ねて、長い間お世話になりました。
ドンチッチのトレード成立について
ポルジンギストレードの時は爽やかな朝に突然ぶっこまれて最悪な休日を過ごしたな。カイリートレードの時は仕事中にニュースを見て、その一日はめちゃくちゃ不機嫌だったのを覚えています。
そして今回は……何だろうね。未だに信じられません。けど信頼できる情報筋からトレード成立の話がポンポン出てくるからさ。
Yes, this is real. Sources tell ESPN: Full trade:
— Shams Charania (@ShamsCharania) 2025年2月2日
- Lakers: Luka Doncic, Maxi Kleber, Markieff Morris
- Mavericks: Anthony Davis, Max Christie, 2029 LAL 1st
- Jazz: Jalen Hood-Schifino, 2025 Clippers 2nd, 2025 Mavericks 2nd https://t.co/bltojdTaQj
こういったトレードが起こりました。レイカーズは稀代のスーパースターであるドンチッチを獲得、そしてADがマブスに行きました。ジャズはおこぼれを貰っただけなので無視していいでしょう。 さすがにこのトレードを見てすぐに「なるほど」とはならないので、ちょっと頭を整理してみましょう。
■レイカーズ視点
まず分かりやすいレイカーズ側から。「ドンチッチ要りませんか?」って言われて要らないって言うバカはいないので、この話の乗っかったペリンカはまあ当たり前のことを当たり前にやっただけです。レブロンの年齢問題が付きまとうレイカーズなので、若いスター選手であるドンチッチっていうのはこれ以上ない選手だったでしょう。ファン目線でいえばドンチッチ&ADのガードビッグコンビを見てみたかったところですが、マブス側がADを要求してきたのでそれは叶いませんでした。
うーん。レイカーズは本当に当たり前のことを当たり前にやっただけだよね。じゃあ次に、ドンチッチが来たレイカーズがどうなるかを考えてみましょう。
開幕では面白そうなバスケをしていたのに、いつの間にやら失速していました。結局これまでと同じでAD頼みのディフェンスで、しかもたちが悪いことに、今シーズンはADがいても大して守れていないという意味の分からない状態になっています。あれだけ叩かれていたダービン・ハムは頑張っていたんだなって感じ。そこからフィニ―スミスも加えて割と的確な補強をしたにも関わらず、いまいちパッとしない。
ということでADがいなくなってドンチッチが加入したレイカーズっていうのは、一気にディフェンスのマズいチームになりそうです。まあ、どうせ守れてないんだからどっちでもいいじゃんっていうのが本音。
じゃあオフェンス側に振り切れるのかと言われると、それが出来ないから辛いよね。レイカーズのウィングはマジでコーナーから動かない。OREBに絡まない。そして何より走らない。正直ドンチッチはやりたくないだろうなーって感じのメンツが並んでいるので、少なくとも今シーズンドンチッチ効果で急に勝つみたいなビジョンは一切見えません。
ということでしばらくはドンチッチと元マブス組のフィニ―スミス、クリバー辺りがどうにか試合にするのかなーと思っています。ウッドはそこに続けるのか。
あとはレブロンとドンチッチの相性問題。全く同じタイプの選手だから交代させやすく、周りを固める選手も似たタイプでOKになるので、チーム作りを考えればまあって感じ。でもこの二人をコート上で並べても何も起きないぞ。優勝した時みたいにレブロンがセンターを担当するとかならまだ分かるけど、レブロンはそれをやりたがるのか。体力は持つのか。オフェンスがそれで成立したとしてもディフェンスは二人で引きこもるぞ。
まあほんっとーに長い目で見る必要があると思います。クリッパーズみたいにもう少しハードワークする選手が揃っていれば近い未来で良い結果に繋がりそうですが、それがないので地道にロールプレイヤーの部分を作り変えていくしかありません。その道のりが今は果てしなく見えるから、ちょっとね。ドンチッチ可哀相。
■マブス視点
「酒の勢いで決めた」が一番納得いく理由なんですが、そういうわけではないと思うのでちょっと考えてみましょう。
まずドンチッチがマブスにいたくなかったのか。少なくともバスケ的な話ではそんなわけないよね。ドンチッチの為の選手ばかりが揃えられていたのに、そこからクリバーのおまけ付きとはいえ、フィニ―スミスしかいないレイカーズに行くって意味が分からないもんね。
次にドンチッチのコンディショニングが信じられなかったっていう理由。これはあり得ない話ではない。今シーズンはドンチッチ基準でいえば不調だし、しかも一月は一度もプレーしていない。だからまあ、その部分だけ見れば理解は出来る。けどそれで取ったのがADなんだから破綻した論理にしか見えない。ドンチッチが怪我する確率とADが怪我する確率、どっちが上かって言われたら年齢的にもADの方が怪しいでしょ。
契約の問題っていうのも思いつきます。ドンチッチは確か来年から契約交渉が出来るので、それに応じたくなかった。じゃあADならいいかってなる理由もまたよく分からないよね。現状でいえばADの方が遥かにバカでかい金を支払わなければならないんだから。
あとはディフェンス問題。今シーズンはかつてないほど頑張っていたとはいえ、やっぱりドンチッチがペリメーターを守り切るのは難しそうには見えました。これはシーズンが終わった頃に書こうと思っていたんだけど、ぶっちゃけ本気を出したことで「ドンチッチのディフェンスの限界」が晒されたシーズンだったように感じています。だからADっていうのは、まあ辻褄は合う。
でもマブスは「ドンチッチの為のロスター」を作っていて、PJギャフォードのトレード然り、今シーズンのクレイとグライムズ然り、クリバーやO-MAX、ケスラー然り、正直ドンチッチがいなければここまでの結果を残せていなかっただろって感じです。カイリーだってそうだ。だからドンチッチがいなくなってオフェンス力の展開力はガクッと落ちます。そのオフェンスの減り幅をADのディフェンスでカバー出来るのか。で、ハリソンはカバー出来ると踏んでトレードしたのでしょう。
全くそうは思わないけどね。
■マブスの今後
まず、ハリソンがなぜADを欲しがったのか、そしてどう使って欲しいのかを考えてみましょう。
普通に考えればリーグ最強レベルのリムプロテクターという長所を活かしてインサイドで仕事をして欲しいのでしょう。でもADワンビッグでの起用というのなら、今後の伸びしろもたっぷりあるライブリーと、オフェンス力のあるギャフォード、そしてパウエルという既に潤沢だったビッグの層を活かす戦いは出来ません。ライブリーもギャフォードもプレータイムは減り、パウエルはもう引退まで出番なくなるでしょ。
ということはADプラスαのツインタワーを構想に入れているんだと思います。これでドンチッチのディフェンス問題は解決するかと言われれば、するんだけどさ。ぶっちゃけそこまで頑張っても、守り切れかはまた別の話だよね。ADをリムプロテクターに置きたいなら、必然的にライブリーやギャフォードがペリメーターを守るシーンが発生するわけで。確かにこの二人は守れる方だけど、シューターを追いかけなければいけないようなシチュエーションになったらさすがに苦しいものがあります。
どうにもADを手に入れて「守り切れるチーム」を理想としているような気がするハリソン。でもそれは不可能、というか夢を見過ぎでしょ。ADがいようが、ライブリーがいようが、カイリーやディンウィディーを狙ってポストアップすればいいじゃん。ADは確かに一人でディフェンスを終わらせてしまえる凄い選手だけど、ADがいれば全てを守り切れるっていうのはさすがにお花畑過ぎる。
で、肝心のオフェンス問題。
ドンチッチがいなくなったロスターを見ていきましょう。まずガードでプレーメイクを担当するのがカイリー、ディンウィディー、エクサム。ここにライブリーとギャフォードがビッグとして一緒にプレーメイクして、ここにクレイやグライムズが絡むという形。
で、ここにADが加わるわけですが、オフェンス面だけでいえば一体それで何が起こるのかって感じです。ツービッグ想定ならADとライブリーやギャフォードが並ぶということ。ライブリーとギャフォードにスリーはないので現状だとADがコーナー待機になるんでしょうが、スリーを打つADなんか何も怖くないので、当然スペーシングがきつくなります。
そうなるとインサイドで働きたいライブリーやギャフォードはもっと苦しく、フィジカルで、かつ適切なポジショニングとプレーメイクが求められるわけです。今でさえギャフォードにボールを入れることに苦心しているのに、ADのスペーシングに耐えられるのか。
そしてそのスペーシングの中でゲームメイクを求められるガード陣。カイリーもディンウィディーも基本は自分のアタックから作るタイプなのに、それそのものがし辛い環境で苦しむでしょう。そうなった時、ガードには何が求められるのか。
それは今のマブスを見て想像してみましょう。この一か月を思い返した時、試合前半のカイリーはシューターとビッグへパスを入れる人みたいな役割でした。カイリーのシュート力は高いので特徴を活かせてるっちゃ活かせていた。それが契約金に見合った働きかは別にして。
で、後半苦しくなるとカイリーが個人突破していくわけですが、その時のカイリーは本当に人外みたいな動きをしています。エンドラインにビッグを置いて窮屈になっている中での突破を求められているので、必然的にそういう動きが必要になって来て、それに答えているって状態。これを現状+ADのスペーシングでやれっていうのは、カイリーといえどさすがに無茶だぜ。
ここら辺を考えると、やっぱりとてもじゃないけど論理的とは思えないんだよね。ドンチッチがいないことで現時点でもインサイドのプレーメイクには困っていて、そこをカイリーが無理やり解決しているのに、その苦しさを更に強める結果になりそうなトレードです。困ったらカイリーに全部任せるって方針なのか。
最大の謎は、なぜそれで元々怪我がちだったカイリーが耐えられると思っているのかだよね。マブスに来てカイリーが比較的健康に過ごせている理由として、ドンチッチがいるから以前ほどわけわからない動きが求められず、結構シューターパス待ちで休むことが出来ているっていうのが大きいと思っていて、そこら辺をどう見ているのか。カイリーの怪我が再発しても「当然じゃん」としか思えないぞ。苦しくなってもキッドはカイリーを使うぞ。
それでカイリーが怪我したらさ、ドンチッチのコンディショニングが信じられないって話ともまた矛盾してくるよね。怪我が怖いからトレードして、今度はカイリー&ADが怪我したら何の意味もないじゃん。
■やっぱりおかしい
こうやって考えてみると、色々と論理的に破綻している部分が出てきます。それでも尚トレードに踏み切ったって理由は、よっぽどドンチッチが嫌いだったのか。でも何の噂もないところから急に出てきたトレードだったので、どっちかといえば「つい感情的になって」踏み切ったような気がします。一月終了時点で勝率5割以上をキープしており、ドンチッチが復帰すればどうにでもなりそうな雰囲気だったのに、急に不安になったのか、耐えられなくなったのか。本当に酒の勢いで吹っかけた可能性があるんじゃないか?
これでカイリー、クレイ、AD、ディンウィディーと同世代の選手が集まりました。これまた見事に大怪我の過去がある選手たちばかりで、果たしてやっていけるのだろうか。長期的な計画とは一体なんだったのか。
また新オーナーがドンチッチに金を払いたくないって噂があるそうです。まあクリバーを金銭的に出したがっていたわけだし。でもドンチッチを放出することで節約できる金額と、ドンチッチがいないことで失われる金額はどっちの方が大きいんでしょ。それかハリソンのトレード病が出てしまったのか。ここまで来ると本当に病気だよ。
現状の苦しさを助長させるようなオフェンス側の損失に、木を見て森を見ずなディフェンス補強。それに加えて怪我のリスクさえも加速させたような今回のトレード。ディティールを見れば明らかにちぐはぐで、金銭的な側面からも不可解な点が多い事件でした。
そしてこのブログをどうするのか、管理人はどっちのチームを応援するのか。以前は「ドンチッチいなくても、マブスを応援するんだろうなー」と思っていたけど、いざこんなわけの分からんことをされるとちょっと応援したくなくなるよね。どんだけ気に入った選手も「いつかトレードされるんでしょ?」ってなるし。
今までは全然理解できなかったけど、ぶっちゃけユニフォームを燃やすファンの気持ちが少し分かったような今回のトレードでした。追加情報求む。
【24-25 RS-49】VSケイド・カニングハム
ルーキー時代は「ジェレミー・グラントとサディック・ベイのファン以外誰が見るんだよ」みたいなバスケをしていたピストンズで、自らがスクリーナーとしてボールを引き出す動きを見せていて、次第にそれを真似した他の選手たちによって、開幕前とシーズン終了間際で全く別物みたいなチームに作り変えていました。そしてそのケイドがほぼ試合に出なかった二年目シーズンには「あれは夢だったのだろうか」ってぐらいに、昨年上手く行った部分が削ぎ落されていて、もう見ていて辛かったよ。
このたった二年の間でケイドがチームにもたらす影響力というか、チームを作り変える力を見せつけていました。ヨキッチもそういう選手だけど、あっちはポジションがビッグマンだからね。ポジション的に戦術に大きく関わるので、ヨキッチに合わせていけば変わって来るっていうのは凄い影響力だと思うけど、まだ理解は出来る。
でもケイドはガードでそれをやっているっていうのがね。正直意味が分からないんだよね。ケイドと一緒に立てばウィングは空いたポジションを埋めまくるし、ビッグは献身的にスクリーンに行ってインサイドで輝き始める。いないとウィングは動かないし、ビッグは引きこもるし。選手個人としての能力やチームへの影響力でいえばヨキッチに軍配が上がるけど、やっていることの理解不能さでいえばケイドはヤバい。
そんなケイドは、昨年モンティ・ウィリアムスの元でクリス・ポール役を任されていました。サンズバスケを目指していたわけですが、結局周りがついて行けなくてモンティはこのシーズン限りでお別れとなりました。でもケイドだけで言えば、そんな状態でもちゃんとステップアップしていたわけで。死に物狂いでスコアリングしてこのシーズンに平均22.7点を取ってしまい、そして今シーズンは25.0点に乗せています。一部界隈でバスト扱いされていたこともあったケイドですが、今ではイーストでトップレベルのガードへと進化を遂げました。
そもそもチームを作り変えるほどの選手っていうのが珍しくもあれば、毎年ステップアップする選手だというのがまた珍しいケイド。これは同じくイーストの若手スターガードであるハリバートンを見ていると特に強く感じます。プレーオフで「シアカムの得点力次第」な戦いになって持ち前の展開力を活かせなかったペイサーズだったので、ハリバートンにはもっとエースムーブが求められるはずなのに、得点もアテンプトも効率も、何ならアシストまで減っています。あれだけ優秀なハリバートンですら伸び悩んでいるのに、もっと伸び悩みそうなチーム状況のケイドは成長を見せています。
今シーズンのケイドはここが驚きでした。チームの作り直しというミッションを毎年のように与えられて、それに答えるだけでも大変なのに、ちゃんと自分のデベロップメントにも取り組んでいるっていう。
コート上で攻守に異様な仕事量を抱えながらチーム開発というこれまた異様な仕事をこなしている、色んな意味でNBA屈指のハードワーカーであるケイド・ピストンズとの対戦です。
■前半
ケイドを中心にウィングとのツーメンゲームからスリー、デューレンがスリップしてコーナーへ展開。開幕直後に見た時と比べると、極めて整然としたオフェンスを展開していくピストンズです。ケイド効果。ただスリーが入らない。
スリーが入らないとなれば徹底してVSディンウィディーの形を作り、ギャフォードを下げたタイミングになるとプレーメイク担当みたいな感じだったデューレンにロブパスが出てきたりして。最初から弱点を突っつき回す気満々のピストンズです。イーストらしからぬ戦い方というか。まあこれってマブスがいつもやっていることなので、マジでケイドがドンチッチに見えてくる。
ただドンチッチと違うのはディフェンス面だよね。クレイのスリーが当たればケイドが自らマッチアップして止めたり、グライムズのカッティングに後から追いついたり。ディフェンスでやられているところに自ら顔を出していくケイドでした。
第2Q頭にリードが起用されるんですが、もしかしたらここが一番のサプライズかもしれません。だって信じられないぐらい綺麗にプレーメイクするんだもん。ケイド→リード→ビーズリーとパスが繋がりスリーを決めます。シクサーズ時代は「悪くないけど層を厚くするのに留まる」って感じだったリードが、控えビッグとして極めて優秀な働きを見せていました。リードには試合を通して苦しめられたマブスです。正直デューレンより良かった。スチュワートは要らないけど、このリードならちょっと欲しくなる。
ケイドに手を加えられたからか、技巧派センターみたいになっているリード。代わりにパワーはあんまりないのでギャフォードが躍動します。そしてデューレンに戻ると仕事しづらくなるので、結果的に面白い使い分けかもね。
マブスがゾーンにするとスクリーンで楽にプルアップを打ったり、カイリーにポストアップを仕掛けてギャフォードがブロックできない距離感からシュートを打ったり。マジで何でもやるな。
そんな感じで、ピストンズとは思えないほど色々と仕掛けられたマブス。後半になって何をチョイスするのか。
■後半
お互いにゾーンな戦い方になり、ピストンズはどうにかしてギャフォードを引き出したいけど、さすがに狙われ過ぎて慣れたのか、ハンドラー側の対処が良い。結局トバイアスのポストアップやらシューターとのツーメンゲームでアウトサイド側の攻略やらを始めますが、あまり上手く行ってない。けどマブスはマブスで同じことをやって上手く行かないので、トランジション勝負な第3Qになりました。
流れが変わったのがリードの起用。エンドラインで待機するかと思いきや、困っているハンドラーからパスが貰える位置に動き、エルボージャンパーを沈めます。うーん技巧派。これにはギャフォードも驚いた様子で、一気に考えなければいけないことが増えてきます。
ここから頻繁にVSギャフォードを作れるようになったピストンズは、ここぞとばかりにケイドがアタックを仕掛けます。第3Q最後のレイアップとかはこのゲームを象徴するようなプレーでした。ケイド・カニングハム様様。ギャフォードのディフェンスが狙われるっていうのはいつも通りだけど、だからといってケイドはここまで苦にしないのか。そんなことを思わせる第3Qでした。
じゃあギャフォードを下げようとはならないよね。ライブリーがいれば話は変わるけど、ギャフォードがいないとマブスは明らかにオフェンスで苦しんでいたし、控えのケリーはぶっちゃけ何も出来ていなかったし。また難しかったのが、ケスラーを並べてもデューレン相手だとどうしようもなかったっていうのがね。スモールにすればデューレンが無双すると、正直手の打ちようがなかった。
とまあ、そんな感じです。最終的にケイドが40点を記録して試合が終了しました。ルーキー時代のケイドを見ていると、こんな成長の仕方をするとは思わなかったんだけどね。全然ギャフォードにビビらない。第3Qのスタームーブがなければ試合は分からなかった。この辺はスタームーブを求められていた昨シーズンの経験が活きているのかな、と思ったり。ダメHCだったモンティの顔まで立てるようなケイドの活躍でした。
だから直接的な敗因はケイドだけど、そこから更にデューレンとリードというタイプの違うセンターの使い分けが更にディフェンスをややこしくさせていました。デューレンとのフィジカルファイトで肉体的に疲れて、リードのプレーメイクで頭脳的に疲れて。しんどかったとは思うけど、ギャフォードにとっては良い経験だったんじゃないかな。
そういえば、エクサムが復帰しました。特にお変わりなくって感じのプレーで3PTS 2REB 1ASTを記録。控えのエクサムはまあこんなもんだよね。ディフェンスは変わらず良かったので、エクサムの時間はアグレッシブにダブルチームを仕掛けたり、マンマーク対応を強めたりと、色々出来ていました。通用はしていなかったよ。
結局エクサムはドンチッチが返ってこないとなんとも言えないので、それまではこんな感じの活躍が続くのかなー。
【24-25 RS-48】VSペリカンズ
この一週間はあんまりバスケ自体見れなかったので、久々って気持ちで見たペリカンズ戦。
ビッグ4の誰かしらが怪我で離脱しているペリカンズはウェスト14位と、これからどう頑張ってもプレーオフのストレートインは苦しそうな感じですが、いざ試合を見てみると普通に強いから、本当に謎なチームです。ウィリー・グリーンがなあ。レギュラーシーズンだけでいえば最強格のコーチだと思うんだけどなあ。
攻守に色々と試しまくるペリカンズなので、ディティールに触れるとキリがない。ということで試合を見て気になったところだけさらっていきたいと思います。
■PJのアイソレーション
ちょっと前からPJの個人技を組み込み始めたマブス。ポストアップであったり、トランジションでのアタックだったり。
シーズン FG 5.1/11.7(43.8%) 3P 1.6/4.2(37%)
直近10戦 FG 6.1/13.8(44.2%) 3P 1.3/4.1(31.7%)
シンプルな2PA増に加えてフリースローも1.5本ほど増えているので、以前よりオフェンス面での仕事が多くなったことが分かります。それに連動してTOは1.9→2.6、TSは54.2→53.0%と、全体的に効率が落ちています。
PJはポストアップすればフットワークと高さからシュートを打て、スピードの乗ったトランジションではフィジカルを活かして強引に突破したりと、出来ることを並べれば器用で優秀なウィングです。ただそのどれもちょっとずつ精度が足りない。まあそこに精度が追いついたらスター選手なんだけど。
実際に試合を見ていても、目の前のディフェンダーは見えていても周りは見えてないんだろうなーって感じで、何人も寄って来たところに突っ込んで潰されるシーンはよく見ます。寄ってくる前にパスって感じもないし。
まあでも、チームとしてはこれがそこそこハマっているというか、悪い方向には行ってないように思います。ハンドオフかガードのアタック中心だったところにPJのアタックが混じることで、ガードの負担は減りました。
直近10戦PTS TS(シーズン/直近10戦)
カイリー 23.6PTS TS 60.0%/56.3%
ディンウィディー 13.5PTS TS 56.0%/58.5%
グライムズ 10.2PTS TS 62.9%/60.9%
カイリーはドンチッチ不在でタフショットが増えているから何とも言えないか。グライムズもまあ。ディンウィディーは結構もろに影響を受けている感があります。
今日の試合でガード陣は試合を作るというよりも「スピードを活かしてアタックしきる」みたいなことを重要視されていたように見えました。これは見た目の印象だけど、ミドルでボールをコントロールするシーンが少なく、逆に相手ディフェンダーを抜き去ったり、抜けなくてタフになっても打ち切る場面が多かったように思います。
今日の試合に関していえば、これが上手く行ったというか、少なくとも前回のようにミッシに1on1で守られて苦しむシーンは格段に減っていました。前の対戦ではスイッチさせてインサイドのギャフォードにどうやってボールを入れようかって感じで、その時に普通に1on1でガードを守れるミッシのプレッシャーに苦しめられていたんですが、今日はインサイドにミッシを置きながらもアグレッシブにアタックすることで、どっちを守らせるか悩ませました。
こっちの方がミッシは怖くなかった。4ブロックしているので1stアタックを止めるという部分では間違いなく脅威を発揮していたんですが、その分ビッグ側への対応がおざなりになり、結果的にこの戦い方の方がギャフォードは機能していたように思います。パスも通しやすいし、何よりOREBに絡みやすそうでした。スイッチされても守れていた前回のミッシ、今日は守らされた形です。まあチームディフェンスは怪しかったからね。そういう意味でも。
そしてこれは、ロジカルよりもハッスルな戦いを選んだということでもあります。ドライブしてどこにパスを出すとか、どのマッチアップを使うかみたいな、そんなことにあれこれ悩むよりも思いっきりアタックしろって作戦は、特にカイリーにとってはやりやすそうでした。
まあでも、疲れていたらアグレッシブになりきれないわけで。そういう意味でPJがオフェンス面で負担を請け負ってくれるっていうのが地味に大きかったと思います。カイリーはいつも元気だけど、ディンウィディーまで元気にアタック出来ていたのはね。
直近10戦 ディンウィディー
13.5PTS 3.3REB 4.5AST 1.5TOV
FG 4.7/10.3(45.6%) 3P 1.7/4.6(37.0%)
ちなみに直近10戦のディンウィディー。代役ハンドラーと考えれば随分立派な数字になりました。ぶっちゃけディンウィディーは「パスさえ通せば打ち切ってくれる」クレイの影響もあると思うので、オフェンスの好調にエナジーが関係あるかは何とも言えません。でも今日とかはディフェンスでもいつもより守れていたからね。そこは明らかにエナジー効果だし、PJ効果だったと思っています。
■ギャフォードのP&R対応
開幕ではアンダーで守るとドンチッチのところから打たれて、そこからしばらくしてショーディフェンスを取り入れたけど上手く行かず、結局アンダーとゾーンを混ぜてどうにか誤魔化そうとしていたマブス。ギャフォードの何が悪いのかっていうのは今日のミッシが体現していたところです。
細かく足を動かして、みたいなところが苦手なギャフォードなのでハンドラーに寄り過ぎてビッグやカッターに合わせられるシーンが多いんですが、これに対して今日は面白い対応を見せていました。
基本の対応をアンダーとして、ハンドラーのロブパスやフローターに対し、ボールを飛んで叩き落していました。要はアンダーだけど狙いはあくまでハンドラー側ってことです。最近やけにギャフォードがテンディング吹かれるなーと思っていたんですが、そこから久々に見た今日の試合でミッシへの合わせのパスをめちゃくちゃ叩き落していたので、ようやく狙いが分かった気がします。結果として前回12点取られていたミッシを今日は0点に抑えていたので、上手いアジャストだったと思います。
ざっくりいえばギャフォードに平面の運動量ではなく、ジャンプ力とタイミングで勝負させる守り方といえます。運動量が求められがちな今のNBAで、しかもビッグマンとしては背が高いわけではないギャフォードに高さ勝負させるっていうのは、中々面白い発想だよね。ビッグとしては異常に高い跳躍力を持つギャフォードの選手としての特徴を活かした守り方だと思います。ギャフォードとしても今までの守り方に「フローターかロブパスに対しては絶対跳ぶ」というルールが追加されたことで、全体的にディフェンスの判断が楽そうでした。
とはいえ、これで成立するならどのチームだってやっているわけで。ギャフォードに高さ勝負させられる、言い換えるとギャフォードがハンドラーを守ることに注力出来ている理由のひとつとして、やはりインサイドヘルプの部分が大きいと思っています。
下はディンウィディー、上はPJとどの選手も頑張っているけど、一番はまあケスラーだよね。クリバー不在の穴を完全に埋めている、というか上回る活躍をしています。この人はカッティングもちゃんと見てくれるし、フィジカルファイトにも参加して、外へのローテーションもしてくれる。アウトサイドにリバウンドに、マジでギャフォードの問題を解決しています。
DREB%
ギャフォード&ケスラー 63.5%
と思っていたんだけど、ひっどいな。クリバーと比べるとスモールサンプルとはいえ、この二人のDREB%は異常な低さです。そんなイメージはなかったんだけどな。
二人+ブランドン 90.0%
二人+ナジ 83.3%
二人+ディンウィディー 78.8%
二人+O-MAX 75.0%
二人+PJ 70.3%
というわけで三人のラインナップで見てみましょう。ギャフォード&ケスラーの二人が並び、且つDREB%が高い三人を上から見てみたところをこんな感じです。
ブランドンとナジはどっちも10分を切っているのでうーんって感じ。O-MAXがこの数字になるのは分かる。ディンウィディーがここに入るのは非常に違和感があるようで、インサイドにばっかりいるから納得出来るような。
酷過ぎたギャフォード&エドワーズのDREB%ですが、この五人が混ざった時は寧ろかなりの確保率。うーん、どう考えてもこの数字の方がしっくり来るんだけど。
二人+カイリー 56.5%
二人+グライムズ 50.0%
二人+ハーディ 30.0%
ということで下の方を見るとこんな感じ。
ラインナップを見た感じ、確保率が高いのはギャフォード&エドワーズにリバウンドで仕事が出来るウィングが並んだ時です。短いけどナジははまさにそういう選手だし、O-MAXやPJもリバウンドで働くウィングです。そこと比べるとグライムズはちょっと見劣りするか。
まあラインナップのスタッツなんて実態を表しているわけでも何でもないけど、ひとつ言えるのは、ギャフォードにはケスラーを並べたいし、ケスラーにはリバウンドを取れるウィングを並べたいってこと。逆にリバウンドが取れるなら誰を並べてもいいんだから、やっぱりケスラーが解決していることは多いよね。
ちょっと話が逸れましたが、ギャフォードのP&Rディフェンス。面白い発想だったし、ハンドラーのミドルを好まないチームならめちゃくちゃ困る守り方なんですが、逆にそこを強気に打っていくチームには辛く、ファウルドローの上手い選手がいるチームには物凄く苦しみそうです。
悲観的に見る必要はないけどね。ギャフォードの引き出しがひとつ増えたことに間違いはなく、守り方にルールが追加されたことで判断の負担が減り、迷いがなくなったからかその他の部分でも良い仕事が出来ていたし。ただ今回の例に限らず、ずっと同じ守り方で通用するなんてことはこのリーグではありえないので、その時にマブスはどう対処するのか。ギャフォードはついて行けるのか。
ガードのアグレッシブなアタックやO-MAX&ケスラー等、最近はエナジーとハッスルを重視しているようなキッド。一月は負け続きだったけど、だからといってシーズンを諦めているわけではないようです。ということはO-MAXやケスラーは多分だけどちゃんと戦力としてカウントされてるんだろうね。ほんと、いつの間にか成長していた若手ウィングと足踏みしているハーディって感じの試合でした。あとはクレイのこと、ギャフォードとケスラーのオフェンスについてもちょっと書こうと思っていたんだけど、疲れたのでまたの機会に。
【24-25 RS-44】躍動する若手達
ライブリーが骨折により長期離脱が確定しました。これは厳しい。おまけに今日もパウエルがいないので、苦しい戦いが続きそうなギャフォードです。
■雑感
マブスのゲームプランはホーネッツ戦と同様、ギャフォードのフィニッシュ力に任せる形。一昨日の試合と比べると格段に連携が良くなっており、プレージャッジに迷いがありません。敗戦をしっかり経験にしているってことだ。
更にホーネッツ戦では思うように点が伸びなかったPJの速攻からの押し込みもあってカイリー、ギャフォード、PJを中心に快調に点が取れるマブス。ただマブスもウルブスに点を取られる。
ハーフコートディフェンスは結構良かったんだよね。ウルブスはナズとランドルというストレッチ出来るビッグマンがいることで、インサイドのスペーシングを確保して、ナジ+αの二方向からのカッティングにやられまくった前回対戦でしたが、ここをフリーにさせていませんでした。
下手にギャフォードにナズを追わせるんじゃなくて、ペイントエリアに置き続けることでインサイドで仕事をさせることに成功、修正が効いています。おまけに前回入りまくっていたスリーを落としまくっていた前半のウルブス。ここはケスラーやO-MAXのローテーションの早さもありました。
マクダニエルズ
27PTS FG 10/18(55.6%) FT 6/8(75%)
ただとにかくトランジション対応が酷かった。27点取ったマクダニエルズですが、この内8点がターンオーバーからの得点、3点が2ndチャンス、9点がFBPと、実に20点をハーフコートじゃないところで取っています。
フリースローの何でもないリバウンドから速攻のレイアップを決めるシーンなんかがあって、なんじゃそりゃって感じでした。セイフティを担当していたのが主にカイリー&グライムズだったんですが、そこの能力が有能だったグライムズがマジでよく分からんことをしていました。もう明らかに体調不良って感じで、軽く暴走状態。ディンウィディーの方がマシに見えるレベルでトランジションディフェンスのポジショニングが迷子だし、強みだったヘルプにも参加しない。
そしてオフェンスの負担が増えたからか、クォーターの早い時間からバテ始めるギャフォード。ということで普段のローテーションより早い段階でクリバーが起用されるんですが、クリバーもまたバテバテ。ナズもランドルも全然止められない。
最近のクリバーってマジで守れなくなってるんだよね。以前なら自分で埋めに行ってたポジションを誰かに頼ったりしてさ。仕事の切り替えの早さが落ちて、そこを補ってくれるパウエルもいなくて、かといってシングルタスクな守り方に集中しても普通に負けるっていう。KDにベタ付きしていた頃が懐かしいぜ。
通常のローテーションメンバーがトランジションで守れない問題と、シンプルにクリバーが守れない問題。この二つが合わさって、ハーフコートの内容を見るとそんなことあるかって点差になっていました。
ここを救っていたのが、やはり若手達。特にO-MAXとケスラーが並ぶと、ぐっと速攻での失点が減りました。この二人が効果的にOREBに絡み、ウルブス全体の足を止めていました。一番大事なのは気持ち。まあハーフコートで苦しむから点差が広がるわけではなかったんだけど。
そして面白かったのが、ブランドンの後に入るディンウィディー、ケスラーの後に入るクリバーがハッスルし始めたこと。点差を広げないことだけに注力しているみたいなプレーをしていたような二人が、若者のエネルギーに中てられて奮起したのか、ディフェンスで走り、インサイドで身体を張り、そしてオフェンスでも強気なチョイスを始めました。自分たちが本来すべきプレーの見本を見つけたみたいな感じ。それがハッスルする若手達っていうのが面白い試合でした。
ギャフォードを中心に、前半は停滞しないオフェンスを続けるマブス。押し込みを嫌うウルブスがゾーンを仕掛けますが、そうするとギャフォードをスクリーナーとして使いミドル攻略に切り替えます。カイリーだけでなくミドルを避けがちなディンウィディーまでここで点を取っています。オフェンスが整理されただけでなく、前回対戦で苦しんだゾーンディフェンスにもシームレスに回答を見せており、ほんとハーフコートの内容だけでいえば良かったんだけどね。
■ケスラー
ウルブス戦 チーム/ギャフォードOFFレーティング
前半 110.4/114.3
後半 117.3/96.9
ギャフォードの時間が後半になると苦しくなるっていうのは既定路線。今日の試合もそうだし、ホーネッツ戦も前後半でギャフォードのOFFレーティングは117.1/90.6と大きくギャップがあります。
これを解決する為のクリバーとのツービッグでもあります。ギャフォードとのツーメンゲームが決まらなくなってきたら、クリバーをプレーメイク担当、ギャフォードをフィニッシュ担当みたいに分担し始めるんですが、今日はこの二人をあまり並べませんでした。
2ヶ月前ぐらいに試合に出て何も出来なかったケスラーが急にフィニースミスになってるの、マジでどうかしてる
— あ♥@マブスファン (@heartamavs) 2025年1月23日
クリバー出されるんじゃない? pic.twitter.com/3HxIkzWP4p
というのも、クリバーの代わりにケスラーを並べて同じことをさせていたキッド。前半はコーナー担当としてOREBに絡み、後半になるとインサイドのプレーメイクからコーナーへパスを展開していました。
これって、まさに4番起用された時のフィニ―スミスなんだよね。おまけにガードキラー、ナズやゴベアとのフィジカルファイト、空いたポジションへのローテーション、ヘルプディフェンスからのスティールなんてプレーも生み出しており、マジでフィニ―スミスじゃん。
以前ケスラーが試合に出た時、コーナーに立つ以外のことは何も出来ていなかったんですが、久しぶりに見たら一気にプレーの幅を増やしていました。ホーネッツ戦でも「よくスクリーン掛けてるなー」と思っていたけど、今日の試合で一気に印象が変わりました。これを見ると、もうクリバーをトレードしても良いんじゃねって感じです。見えないところで介護役としての能力を開発されていたケスラーでした。
■O-MAX
O-MAXのディフェンス対応 pic.twitter.com/sRnoyKOHdf
— あ♥@マブスファン (@heartamavs) 2025年1月23日
対してO-MAX。彼が将来のフィニ―スミスになるものかと思っていましたが、今のところケスラーの方がそのイメージに近いものがあります。
ただO-MAXはO-MAXで面白い才能を発揮していました。この人は全然読みを活かしたディフェンスとかないんだけど、全てのアクションに後からついて行っています。エドワーズのスクリーン利用とか、いかにもスイッチミスが起こりそうな場面を見てから対応していました。フィジカルな上にスピードのあるエドワーズのドライブを、身体で止めて更にリカバリー。ベタ付きされたエドワーズは鬱陶しそうでした。
この対応を特に嫌っていそうだったのがランドル。ビッグとしては非常に多彩なステップワークとフィジカル、そして上から打てるシュートを持っているランドルですが、そのどこからも活路を見出せずにいました。
一方で全てのアクションを見てから起こすディフェンダーなので、ボールと人が同時に動いて視界に捉えられないと迷ってしまいます。ただそれを補うようにO-MAXは常に視線をひっきりなしに動かしていて、自分の弱点も分かっている様子。
これがカリーみたいな選手のマークになるとリリースの速さについていけそうにないんですが、エドワーズぐらいなら困らせられる。そんなことを証明していたO-MAXでした。この人のディフェンスも、結構どうなってんだって感じ。
今日は本当は書く気がなかったんだけど、ケスラーの変貌ぶりがあまりに凄すぎて思わず。試合は最終的にインサイド攻略を止めて3Pに切り替えたナズによってやられましたが、ケスラーがプレーメイクで時間を繋いだおかげか、最終盤で人外みたいなプレーをし続けたカイリーによって1点差で終了。ラスト2本のスリーは本当に意地だけで決めたようなプレーでした。
ブランドンに続いてケスラーまで台頭してきた2way組。気づけば一番良いと思っていたゴートマンのプレータイムがゼロです。このままケスラーが成長すればマジでクリバーは要らなくなるぞ。そしてそれに危機感を覚えたのか、今日はオフェンスでも仕事をしたクリバーでした。二人で高め合っていけるのか。
あとハーディがね。ブランドンがあのスピードでドライブしながらギャフォードに合わせられるっていうのを見せちゃったから、若いとはいえこのままだと本当に危ないんじゃないか。
【24-25 RS-43】VSホーネッツ
楽天のファンコミュ情報だと、最近ギャフォードがトレード要員に入ったらしい。管理人はソースを見つけられなかったし、ファンコミュの話なので「へー」ぐらいに思っているんですが、ドンチッチ離脱後の戦いぶりを見ているとこういった話が出てくるのは自然な流れではあります。噂程度の話だとしても、信ぴょう性はあるってこと。そんなギャフォードのキャリアゲームとなった今日の試合。
■攻略のポイントを探せ
今日の試合はドンチッチ、グライムズ、ライブリー、パウエルが離脱。カイリーがいるのでガードのところは何とかなるものの、ビッグの部分があまりに苦しい。ライブリーがいないっていうのがただでさえきついのに、おまけにパウエルもいないので、ギャフォード&クリバーの二人でシェアしなければなりませんでした。若いチームであるホーネッツに、最後まで走り負けずにいられるのか。
ドンチッチの代役を担っていたディンウィディーに見切りをつけ始めているキッド。最近はディンウィディーのハンドラープレーを減らし、ポストアップを増やしています。それが有効に働いているかは知らんけど、ずーっとディンウィディーよりはマシって感じに思っているのかな。
しかし今日の立ち上がりはカイリー&ディンウィディーのスリー連打。ジャンプボールからのスリーはよく決めたで良いんだけど、カイリーの二本目のスリーは何だったんだ。明らかにボールを預けて動き直す場面で、急に超ディープスリーを選択してエアボール。マブスはドンチッチがいる時からファーストプレーはPJのポストアップだったんですが、今日は違うのか。
ハンドラーに全てを託すプレーはドンチッチ以外だと成立しないって認識なのか、今日はハンドラーがドライブ突破で崩すシーンが少なかったです。別に減らすこと自体に感想はないんだけど、JGにビビり過ぎじゃねえかって印象でした。JGがマッチアップした時のハンドラーは必ずといっていいほど1on1を避けていて、ディンウィディーのスリーとかは迷ったカイリーにボールを押し付けられたみたいなシュートが多く、消極的なガード陣。
その後もPJがハンドリングしたり、クレイがハンドリングしたり、色々と手を変え品を変えするわけですが、どうも上手く行かない。上手く行かないはちょっとおかしいか。決まったところで、その次のプレーが想像出来ない。ボールを持った選手が決めるかOREBを確保するか、その二軸でしか駆け引きが発生しなさそうなオフェンスが続きます。鮮やかにコーナーまで展開してくれるライブリーがいない。そのせいか、改めて見るとスペーシングもちょっと保てていない気がします。
にっちもさっちもいかないマブス。ギャフォード→クリバーになってJGがベンチに下がって、ハンドラー突破を増やすのかと思ったらスリー連打するカイリーとディンウィディー。狙いがよく分からん。しかしナジ、O-MAX、そしてケスラーが入ってくるとちょっと流れが変わります。ディフェンスでよく動き、よく走り、O-MAXがOREBに絡みまくって2ndチャンスをギャフォードが押し込み。完全にハッスルの部分で解決しています。
そしてこの辺りからギャフォードにインサイドでポジション取りさせるオフェンスに変わっていきます。そうなるとディフェンスが寄って、久しぶりのコーナースリーをナジが決めました。
ギャフォードへのパスをファーストオプションとして、ディフェンス対応によってスリーへ展開、ロングリバウンドはウィングが回収と、少しずつ形が見えてきたマブスオフェンス。なんとか第1Q中に対応を終わらせました。ただ整理された割に思ったほど点が伸びなかったのは何なのか。特に第1Qの終盤ね。
ホーネッツってラメロがいなかったらマジで見てられないチームのイメージだったんですが、意外と耐えられている。終盤もラメロがいなかったのに、思ったほど点が伸びないマブスでした。そこでボーっと見ていると、ちょくちょく顔を見せるディアバテ。O-MAXのカウンタードライブに意味分からん動きで先回りしていました。オフェンスでもスペースを作ってボールを貰い自らアタック、更にスイッチされた時のカイリーへの対応等、面白い動きを見せていました。
ディアバテの面白さはペリカンズのミッシに通ずるものがある、というよりディアバテの方が面白い選手です。どちらも動けるビッグマンだけど1on1ディフェンスに強い。ミッシの場合はヘルプディフェンスやP&Rディフェンスでの脅威はさほど感じませんでしたが、ディアバテはこの辺りでも強そうな動きを見せていました。
なんか、1on1ディフェンスが強いビッグって面白いよね。スイッチしてハンドラー対ビッグの形になってもそこで強みを発揮できる。ミッシとかスイッチ上等、というか寧ろスイッチさせてくれぐらいに見えました。まあそうなるとビッグ側につくガードは堪ったもんじゃないけどね。ミッシのチームディフェンスが向上したら、ハンドラーからすればスイッチさせても地獄、させなくても地獄みたいなディフェンスになりそうなので、今後が楽しみです。これ何の記事だっけ。
■狙いは分かるが
ギャフォードがOREBに絡んで、ギャフォードがスクリーンして、ギャフォードがチェイスダウンして、ギャフォードがリムランニングして。第1Qに作った形を擦りまくるキッド。一つひとつのプレーは難しくなさそうだけど、まあよく頑張るよね。ずっと走ってるじゃん。
この間、ラメロがおらずブリッジズが中心になるホーネッツ。第1Qはギャフォードのショーディフェンスの裏をマーク・ウィリアムズに取られてPJのヘルプが間に合っていなかったんですが、ドロップをメインにしてここはある程度解消します。その分スリーは打たれるっていうのが既定路線。
ブリッジズは色んな選手に1on1を仕掛けて感触を試しているみたいな感じでした。ディンウィディーはダメ、ギャフォードはいける、みたいな。第2Qでは点差を維持する程度の活躍でしたが、この対応が後の展開に効いている感。
ラメロが戻るととにかくハンドラーアタック。パスセンスの高さはあるもののゲームを読む力はないラメロですが、それでも何とかしちゃうから凄いよね。ただそれが続かないのは、やっぱりゲームを読む力のなさが強く出ています。ブリッジズが何の為に色んな相手に1on1を仕掛けていたのかまるで分かってない、というか試合見てたか? そんなことを思っていたらプルアップでスリーを決めるラメロ。
マブスは非常に残念。「ギャフォードにやらせろ」をゲームプランにしていますが、当然ホーネッツもアジャストするわけで、ディアバテがボールを入れさせないように踏ん張ります。それに対してギャフォードをスクリーナーにしてディアバテを前に出させるわけですが、そことは関係ないところでミスが続くからどうしようもないぜ。おまけに、そういう時に限って連続でラメロがスリーを決め、結局同点で前半は終了します。
お互いに微妙過ぎる試合展開でした。ホーネッツはホーネッツで、これだけギャフォードで行くってアピールしているのにそこを止めきれなかった。アジャストはしているけど徹底は出来ていない。結局ラメロがスリーを決めていなかったら、マブスはあれだけ困っていてもリードで終えていた可能性があったので、その時ホーネッツはどうするつもりだったんだろう。
ギャフォード中心のオフェンスにしろラメロ中心のオフェンスにしろ、再現性のなさが如何にも弱小チームって感じな戦い方で、もうちょっとどうにかならないか。しかもマブス側はギャフォードとハンドラー以外のところでの連携が悪く、それじゃあ次の展開に繋げられないでしょ。まあホーネッツはラメロ自身が再現性皆無なので、毎ポゼッションがギャンブル。どっちがマシかは言わないでおこう。
■リズムが掴めない
快調に点を取るギャフォード。それはいい。けど後が続かないぜ。
そもそもこの戦い方を始めた時点で分かっていたことですが、ハンドラー→ビッグのパスは通っても、ビッグ→シューターへのパスがないから、ギャフォードが決めなかったら終わり、パスを通せなかったら終わりのオフェンスになっています。一応ギャフォードに寄ったところでハンドラー→シューターへ、みたいなパスもあるんですが、展開したところでPJがトラベリング。うーん、リズムがない。
さっき「ハンドラーとギャフォード以外の連携が悪い」って書いたけど、じゃあギャフォードが悪くないかといえば、これを見ているとそれは違う気がします。明らかにいつもと違うリズムでパスが回ってきているし、それ故に他の選手が普段行っているオートマチックな判断にノイズが混じっている感。普段通りじゃないからプレーチョイスのミスが起こり、シューティングも安定せず、ギャフォード以外が微妙。そう考えると、あれだけわけわからんプレーチョイスをしまくるラメロに合わせられるホーネッツのウィングって、実はめちゃくちゃ優秀なんじゃないか?
今日の試合はコーチにとって、中々難しい判断を迫られる試合だったと思います。開始当初はガード陣が日和りまくって何も起こせなかったし、第1Qにようやく攻略のポイントを作っても、あまりに普段と違い過ぎて5人での連携はちぐはぐだった。おまけに当初からあるディフェンス問題で「いつか流れが止まってしまう」っていうのは予想できる展開でした。
ギャフォード
31PTS 15REB 3AST 7BLK
FG 12/15(80%) FT 7/7(100%)
難しいのは、ギャフォードが完璧な仕事をしていたということ。パスを貰ったらちゃんと押し込むし、後半になってもよく走っていました。ギャフォードがもっと早くへたっていたら何か変化を加える気になったかもしれないけど活躍するし、他のメンバーは微妙だし。結局ギャフォードを信じるのが正解だった気もするし、もう少しクリバーを引っ張ってオフェンスの形を変えても良かった気もするし。
O-MAXやケスラーのハッスルに掛けても良かった気もするけど、ただでさえ経験の浅いウィングにその場の判断で動くことを要求するのは酷な話だ。そもそもスリーが打てなければOREBに絡めないから、O-MAXも活きない。
しかし7ブロックて。チェイスダウンとかは間違いなくギャフォードの頑張りなんですが、これだけブロックを記録するほどインサイドにいさせてくれたホーネッツというか、ラメロのインテリジェンスは凄いな。今までの相手はギャフォードをインサイドに置かせてくれなかったぞ。
ブリッジズ
23PTS 5REB 2AST 3TO
FG 8/15(53.3%) 3P 4/7(57.1%)
そして、最終的にそのことをブリッジズに悟られて終わった試合でもありました。VSギャフォードにしてスリーを打つっていう攻略法に気づいたブリッジズは、自身がスクリーンからギャフォードを呼んで打つこともあれば、ラメロにスクリーンに行ってスイッチさせることもありました。1on1仕掛けるならせめてギャフォードにしろ、みたいなボディランゲージがちょくちょく見られました。マブスとしてはギャフォードを使う以上諦めるしかない部分を、最後の最後で突っつき回された。
■どうする?
最後に、ギャフォードのトレード話について少し考察してみましょう。
まずギャフォード自身についてですが、率直に言えば良くない。少なくともライブリーと比較すると間違いなく悪いです。
直近10戦 OFF/DEFレーティング
ライブリー 110.9/115.8
ギャフォード 103.5/112.0
直近10戦のレーティングがこれ。チームのOFFレーティングが109.6なので、ギャフォードは主にオフェンス面でのまずさが大きく出ています。最近の印象として、試合が進むにつれてギャフォードの時間が悪くなっていく気がしていたので、ここをちょっと探ってみたんですが
直近10戦 前半/後半OFFレーティング
ライブリー 104.6/117.3
ギャフォード 109.3/93.9
たまげたね。悪いとは思っていたけど、ここまで悪いとは思わなかった。ギャフォード自身はシュートを落としていないので、如何に周りが上手く行かないかが分かる後半の数字です。
でも前半でいえばライブリーよりギャフォードの方が良い数字。だからやっぱり、試合が進むにつれてギャフォードの時間は対策され、その後の策がないって感じです。逆に後半になってレーティングを上げるライブリーは、彼らしい多彩さを見せているということ。
ドンチッチ&ギャフォード OFFレーティング
前半 115.2
後半 123.4
そんなギャフォードの問題を鮮やかに解決しているドンチッチです。120超えってやばいな。如何にドンチッチが偉大かを示しているここ一か月。
やっぱりドンチッチが一人で色んなパターンを作れるっていうのが大きいよね。ステップバック、ファウルドロー、スキップパス、アリウープ。今日の試合に絡めていえばインサイドを攻略出来るのがギャフォードしかいなかったので、オフボールスクリーナーとして仕事をさせることが出来ず、クレイがただギャフォードにパスを出す人にしかなっていなかったとかね。
これを見ればギャフォードはドンチッチさえ戻ればどうにでもなりそうに思えます。そんなことはフロントも分かっているはずですが、それでも尚トレードの話が出ているのは少し気になります。思ったよりドンチッチの状態がよろしくないのかね。
ここをフロントがどう捉えているのかが気になります。今月中にギャフォードがトレードされれば「ドンチッチが戻るまで我慢できない」になると思いますが、これがドンチッチが復帰した後のTDLで起こると少し話が変わってきます。
今日のギャフォード以外の連携を見るに、恐らく練習の段階で上手く行ってないんじゃないかなーと思っています。全然試合に出てない割に毎年ステップアップしているハーディやO-MAXを見るに、恐らくキッドの練習は厳しいのだと予想していて、実際ギャフォードも昨シーズンのトレード一か月後には急成長していました。
そんなマブスなのでギャフォード→シューターへのパスというパターンも練習していないわけがないと思っているんですが、蓋を開ければ今日の結果なわけで。ライブリー、クリバー、パウエルといったビッグたちはこのパターンを習得しているし、モリスですらガベージでやっていた気がするので、尚更「ギャフォードだけ出来ていない」感が強いです。
こういった背景から、管理人の頭にはこのパターンを練習しているけど、パスを出せずにシュートを打って怒られているギャフォードの姿を想像してしまいます。実際どうなのかは知らない。キッドはギャフォードに「ボールを持ったら全部自分でシュートに行け」と指導しているのかもしれない。ただキッドがカイリーとかナジを並べながらギャフォードに全てを託すようなオフェンスをするのかって疑問があるので、今のギャフォードとキッドの間には思い描くプレーのギャップがあると思っています。
だからドンチッチが戻って、ギャフォードが以前のような活躍をして尚トレードに踏み切ったとしたら、それはチームがコーチングの限界を感じたってことなのかなと思います。まあ11月の時点で「ギャフォードに見切りをつけるとしたら、それはどのタイミングか」みたいなことも考えていたので、不思議な話ではないですが、ファンとしてはもうちょっと頑張って欲しいなーって感じです。
【雑談】インサイドのプレーメイカーが足りない
ドンチッチ離脱後、3勝6敗と苦戦しているマブス。後にカイリーも離脱し、日程のきつさも相まっての結果なので、ドンチッチが復帰するまではどれだけ順位を落とさないかの戦いになります。そういう視点から見るとウェスト5位っていうのは及第点。下とのゲーム差はほぼないものの、6位のレイカーズとは3ゲーム、クリッパーズとは2ゲームとそもそも消化している試合数に違いがあるので、まあまあって感じです。
■主役はディンウィディー
この期間中、マブスのメインハンドラーはディンウィディーに任されています。ディンウィディーにナジやハーディをサブで混ぜている感じ。
直近9戦 ディンウィディー
31.1MIN 14.4PTS 3.9REB 5.1AST 1.9TOV
FG 4.6/11.1(41.0%) 3P 1.3/4.3(30.8%)
スタッツ的には及第点。FG%の低さは気になるものの、AST/TOは優秀だし、FT 4.0/4.8(83.7%)もあって見た目の印象ほどは悪くない。勿論良いわけでもないんだけど。
直近9戦 OFF/DEFレーティング
チーム 109.6/112.8
ディンウィディー 110.8/113.4
そのディンウィディーのレーティングはこんな感じ。最もプレータイムが長い選手なので、チームのレーティングと似たり寄ったりな数字です。まあディンウィディーのオンコートだとTSが56.6→59.3%、TOVが14.7→14.0%と、オフェンス面で貢献していることは分かります。
ただ最近、明らかにディンウィディーの不要なファウルが増えているのが気になっています。元々今シーズンのディンウィディーは二年前と比較してディフェンス面での貢献が目立っていただけに、段々と守れなくなっていく現象は凄く気になりました。
インサイドで身体を張りたい系ガードのディンウィディーですが、最近はヘルプポジションへの入り方が遅くて「遅れて止めに入ろうとしたらファウルコールになった」みたいなシーンが多い印象です。それをされると寧ろインサイドにいて欲しくないんだけど。プレータイムが長くなって足が動かなくなっている感。
■ビッグの話
まあ今日の主役はディンウィディーじゃないんだけどね。最近ボーっと試合を見ていると、ディンウィディーがいるのにあんまりボールを持っていない時間と、ずーっとディンウィディーがボールキープしている時間があって、何なんだろうなーと思っていました。で、よく見てみるとその違いがライブリーとギャフォードじゃないのかと思ったわけです。
直近9戦 OF/DEFレーティング
ライブリー オンコート 112.4/116.2
ライブリー オフコート 106.2/108.3
NETレーティング的にはいない方が良いというライブリー。これはちょっと意外な数字でした。ディフェンスが悪すぎ。
ギャフォード オンコート 100.7/113.2
ギャフォード オフコート 111.8/109.5
それ以上にやばい数字を残しているギャフォードです。実は直近9戦で最もNETレーティングが悪く、いない時間は普通にプラス。
ライブリー 直近9戦
11.8PTS 9.5REB(3.7OREB) 3.7AST
FG 5.3/7.5(71.1%) FT 1.2/1.5(77.8%)
そのライブリーですが、直近9戦でこんな数字を残しています。全てのスタッツでステップアップを見せており、得点は二桁に乗っています。アテンプトが5.6→7.5と2本近く増えながら、成功率が変わってないっていうのは偉い。
そして地味に、というかアシスト増が結構凄い。センターとして3.7ASTは充分ポイントセンターとして名を連ねて良い数字だ。
ライブリー パッシング(平均/直近9戦)
パスメイド 29.5/34.3
パスレシーブ 21.5/25.2
そんなライブリーは、ドンチッチ&カイリーがいなくなってパスを出す回数も受ける回数も増えています。二人はライブリーにとって最もパスを出してくれる選手だったので、これは面白い変化です。
見た目の印象として「ライブリーにボールを預けてシェアすれば上手く行く」みたいな感じの最近のマブス。ライブリーは献身的にスクリーンに来てくれて、尚且つショートロールからハイポストで展開出来るビッグマンで、ドンチッチの離脱中はこの能力を存分に活かしています。最近はシュートも積極的に打つようになったので、インサイドのプレーメイカーとして存在感を増しています。
ギャフォード 直近9戦
8.8PTS 5.0REB(1.9OREB) 0.6AST
FG 3.4/5.9(57.4%) FT 2.0/2.9(69.6%)
対するギャフォードは全体的にスケールダウンしています。アテンプト減以上に成功数が減っており、強みだったFG%はちょっと微妙な感じ。ここはやっぱり、ドンチッチがいないことでアリウープのような確率が高いシュートが減った影響のように思っています。
ギャフォード パッシング(平均/直近9戦)
パスメイド 21.1/24.3
パスレシーブ 16.5/19.0
意外だったのは、ギャフォードもまたドンチッチがいなくなったことでパス数が増えたということ。まあでも、ドンチッチは割とアリウープ以外でギャフォードにボール回さないからそうなのかな。
ディンウィディー→ギャフォードへのパス
2.8→4.5
これまた意外な数字でした。ディンウィディー&ギャフォードの時間は、ずっとディンウィディーがボールを持っている印象でしたが、実際にはそこそこパスしています。
ディンウィディーのパスからのFG
FG 0.5/1.6(30.8%)
なんか、ギャフォードの時間が上手く行ってない理由を物語るような数字が出てきました。直近9戦でディンウィディーからパスを貰った時、ギャフォードのFGは驚異的なレベルで落ちています。
ギャフォードのドリブル数/FG
(シーズン平均直近9戦)
0ドリブル 5.0/2.5
1ドリブル 0.8/0.6
2ドリブル 0.7/0.1
3ドリブル以上 0.2/0.1
0ドリブルのシュートが半分ほどに減っているギャフォード。おまけにその成功率も下がっているので、ここが大きな要因に見えます。
タッチタイム(平均/直近9戦)
2秒以下でのFGA 5.1/4.0
2~6秒でのFGA 1.4/1.9
加えてシュートまでに掛かる時間も長くなっています。シリーズ平均だと8割方が2秒以内のシュートなのに対して、直近9戦だとそれが7割程度まで減っています。
これらの数字を見るに、ディンウィディーがメインハンドラーになったことでよりビッグにインサイドでのプレーメイクが求められているって感じなんですが、それに応えているライブリーと応えられていないギャフォードの違いがレーティングに表れているように見えます。
ギャフォードはスクリーンを掛けないわけじゃないけど、掛けたらすぐエンドラインに引っ込んじゃうんだよね。ドライブコースを潰すような真似はしないけど、どうしたってスペーシングは窮屈になるし、そんな状況でもパスを通してくれるドンチッチはいない。
ある意味、選手としてはステップアップのチャンスなんだけどね。エンドラインで合わせとけばOKだったラジコンビッグマンから、自らプレーを作るビッグマンになれるかどうか。現状ハイポストでアドバンテージを作れるようなパスを捌けていないギャフォードなので、選択肢としては「スクリーンを掛けてエンドラインでパス待ち」か「自らアタック」のどちらかになっています。
そうなるとチームとしては物足りない。割と個人技で決めてくれることもあるんですが、決めたらどんどんディフェンスは寄って来てギャフォードに持たせないようにしたり、持たれてもシュートを止められるようなポジショニングになっていきます。そうなってもエンドラインに待機するギャフォードなので、ハンドラーとしてはよりパスを出しづらく、何より狭くなっていきます。
要は相手を見た対応が出来ていないってこと。最初の数プレーは良い部分が出るんだけど、試合が進むにつれて苦しくなっていくギャフォードの時間。まあ狭い分スリーへの展開は出来るんだけど、それが入らないとどうしようもないオフェンスになっています。
■契約の話
まあぶっちゃけ、ステップアップ出来ないなら「それはそれで」とも思っています。結局ギャフォードが抱えるオフェンス問題はドンチッチがいればそこまで問題にならない。リバウンドの部分はいただけないけど、離脱前はこれまたドンチッチが踏ん張ったり、ゾーンにしたりで誤魔化せていたし。
マブスはドンチッチで解決している部分があまりに多いし、それ故に「多少問題があって契約金が低め」な選手を抱えやすい気がしています。ギャフォードもそうだけど、クリバーとかはどこが欲しがるんだって感じの選手だし。
それでもギャフォードのところをアップグレードしたいと考えた時、誰が適任だろうか。ちょっと考えてみましょう。
ヌルキッチ 18.1、19.3mil
ヌルキッチであればインサイドのプレーメイカーとして、キッドが求めている動きは再現出来るでしょう。昨シーズンはそれだけで飯を食っていたって感じだし。
まあでも、再現出来るだけ。押し込みの部分は非常に怪しい選手だと思っています。ドンチッチからアリウープを貰ってダンク、みたいなプレーはギャフォードより間違いなく減るだろうし。それに本当に困った時はドンチッチがボールを持つことを考えると、プレーメイクよりは寧ろ押し込みの方が大事になってきそうです。契約金を5mil上乗せして、ギャフォード以上に活躍出来るかと言われれば正直微妙だ。ドンチッチがいない試合の勝率は間違いなく上がるだろうけど、プレーオフで必要なのはギャフォードじゃない? ってなりそう。
ナズ・リード 13.9、15.0mil
この人にインサイドのプレーメイクとかを託してもロクなことにならなそう。そもそもタイプが違うしね。ストレッチビッグとしては間違いなく有能な選手で、ドンチッチの横に置けば活躍すると思います。オフェンスはね。
ドンチッチがいる関係上、基本はワンビッグの起用になりそうですが、果たしてリムプロテクターとしてナズを信用していいのか。今シーズンのウルブスを見ると全然信用は出来ないぞ。
ということでタイプこそ違うものの、ディフェンス面も含めて考えれば、最終的にギャフォードとそう大差ない結果になる気がしています。悪くはないけどギャフォードでいいよね、みたいな。
アンドレ・ドラモンド 5.0、5.0mil
リバウンド魔人のドラモンドは、意外とハイポストでプレーメイクするのが上手い印象があって、プレーメイカーとしてはギャフォードより優れています。ただ押し込みが…ってことでヌルキッチと何が違うんだって話。
まあでも色々と違うよね。契約金も低いし、何よりリバウンドというギャフォード最大の問題がドラモンドにとっては得意な領域なので、ヌルキッチに賭けるよりかはよっぽどヘルシーな賭けに見えます。とはいえ年齢の問題もあるので、長い目で見れば失うものの方が多そうな気もする。
ケボン・ルーニー 8.0mil
ウォリアーズは出すのか?
スチュワート 15.0、15.0、15.0mil+TO
ストレッチ出来て身体能力も高い選手ですが、IQは大丈夫なのか。少なくとも今のピストンズでは信用されているようには見えない。
まあドンチッチならそれでも信用できる選手には出来る気がします。ただドンチッチがいない試合でプレーメイクに絡めるかと言われれば、現状を見ると無理だろって感じです。それじゃあギャフォードが抱える問題と変わらないわけで。
ディフェンスも運動量はあるけど、頻繁に裏を取られているので、本当に運動量だけって感じです。それも気が抜けたような裏の取られ方だから…やっぱりギャフォードと大差ないんじゃない?
とまあ、こんな感じに見ています。ここでピックアップしたのはギャフォードと契約金や年齢が近いor安くて能力的には大体一緒だけど年齢が高い選手たちです。
もちろん上を見れば幾らでも良いビッグはいます。コリンズとかね。そういった選手を獲得すれば間違いなくギャフォードより結果は残すんだろうけど、その対価に見合うものを提示出来るかがまた難しい問題なわけで。
そういったことを考えると「ギャフォードを信じる」で良い気がしています。ギャフォードは問題はあるけど、ここに並べたビッグマンたちだってそれぞれ問題は抱えているし。対価を払ってトレードしたところで、その対価以上にギャフォードとの違いを見せられるかと言われればそれは分からない。今後ライブリーの契約延長の話も出るとなると、上を見過ぎれば今度はビッグ以外にしわ寄せが行くし。
まあギャフォードの問題をハンドラー側で解決するっていうのも手ではあります。ディンウィディーじゃギャフォードを活かせないからアップグレード。とはいってもマブスは既にハンドラーだけで約90milを使っているチームで「これ以上金掛けるの?」と思います。実際ハリソンもこれ以上金は掛けたくなかったからディンウィディーだったんだろうし。
実際問題、今のギャフォードに合わせられる選手っているのかね。コンリーやクリス・ポールはロブパスが上手いけど、どっちも先が長い選手ではないし、この二人もビッグにポジショニングを求めるからギャフォード自身が成長しないとどうにもならない気はします。でもギャフォードが成長する前提ならわざわざハンドラーを取る必要もないわけで。
色々考えてみたけど、今のギャフォードをトレードでどうにかしようと思っても、どっかしらが歪みそうな気がします。だからこそギャフォード本人が頑張らないといけないんだろうね。
■ナゲッツ戦
さて、最後にナゲッツ戦について少し書いておきましょう。
前回対戦ではポストのヨキッチにダブルチームを仕掛けるディフェンスを採用したマブス。昨シーズンはそれでゴードンのインサイド合わせにボコられ、オールスター後はなぜか改善したインサイドヘルプで抑えていたんですが、前回の試合はこれがハマっていました。ローテーション勝負に勝っているようには見えなかったけどね。なぜかスリーを落としまくるナゲッツと、反対にスリーが決まりまくったマブス。ただ第4Qになるとそのスリーが0/11だったか、全然入らなくなったので負けました。
で、今日の試合も「ヨキッチを止めろ」は継続。しかしその手で来ることは想定済みなのか、テンポよくマレーにボールを回し続けるナゲッツ。そしてマレーが決めまくるから滅茶苦茶な前半でした。対するマブスオフェンスはカイリーVSヨキッチで悉く抑えられるっていうね。
前回も点は伸びなかったくせに2ndチャンスに絡みまくり、今日はディフェンスでハンドラーを抑えまくるという守護神っぷり。ヨキッチの気持ち悪さが全開だった試合でした。
で、本題のギャフォード。
13PTS 4REB 1AST
悪くなかった。エンドラインで待っていてもパスは来ないと理解したのか、前回よりハイポストでボールを貰う意識を感じました。でも、そこでの判断はあんまり良くない。ライブリーのように判断の早さでアドバンテージを作るっていうのは出来ていませんでした。そこの判断で勝負出来ないと悟ると、エンドラインに引っ込みだす。
なまじシュートがそこそこ入るから判断に悩むんだろうね。入っても後が続かないってことを踏まえた判断が欲しいところです。ライブリーはよくハイポストでカッターにボールを預けて、ギブ&ゴーみたいな感じでポジションチェンジするシーンがあるんですが、ああいうのが欲しい。
今日はカイリーが復帰してヨキッチにボコられていたわけだけど、もうちょっとパスが貰える位置で絡んで欲しいよね。サイズがないカイリーなので、どうしたってドンチッチみたいに毎回逆コーナーへのパスを捌けるわけじゃないし。フィニッシュだけでなく、オフェンスの中継役として絡むところが今後見られるのか。オールスター明けぐらいに見られればいいな。