あ♥@マブスファン

マブス専門NBAブログ(不定期)

【PO-1】VSクリッパーズ Game-1

 

 管理人が楽しみにしていたプレーオフシリーズだったんですが、前日から急激に体調を崩して一歩も動けませんでした。このシリーズの為にゲームプレビューみたいなのも書いていたけどお蔵入り。ペリカンズVSキングスのプレーイン雑感も書いていたけどお蔵入りです。

 まあお蔵入りになったゲームプレビューでは「どっちが勝つか分からん」っていう結論になったのでどうでもいいです。ペリカンズVSキングスを出すタイミングを失ったのはちょっと悔やまれます。第4Qのフォックスがあまりにもカッコよかった。

 

■ゲームプレビュー

 ドンチッチがいるマブスとハーデンがいるクリッパーズなので、ミスマッチハントの連続になることは容易に想像出来ます。そこでのハンドラーの効率勝負、ヘルプを引き出してからのパス展開での効率勝負っていう、言ってしまえばどっちがシュートが入るかどうかの勝負に当然なるとして、そこでアドバンテージを握れなかった場合はトランジション勝負になると踏んでいました。

 で、マブスクリッパーズもFBP、OPP FBP共に大差がないチーム。だけど懸念点はベンチから出てくるラッセル・ウェストブルックです。リバウンドを取ったらそのまま強引に速攻を始めて、短時間で点差を縮めることが出来る理不尽大王なので、例えシュート力勝負で勝てたとしてもラスの速攻だけで解決されそうな不安がありました。

 ラスの嫌なところはそれだけではなく、ハンドラーに対するプレッシャーディフェンスの部分。フィジカル、反応の速さ、手数の多さで、時にボールの確保すら容易にさせてくれない強さがあります。反面ボールウォッチャーになり過ぎて、オフボールの選手を見失うことがしばしばあってよく叩かれていたけど。

ドンチッチ オフェンスマッチアップ

VSラス 9PTS 2AST 3TO

 これはレギュラーシーズンでラスがマッチアップした時のドンチッチのスタッツ。FG 4/6と確率良くシュートを決めているんですが、アシストよりターンオーバーが多いという数字に。

 クリッパーズマンマーク徹底でマブスのパスコースを封じるディフェンスを仕掛けます。そこにラスのディフェンスが加わってボールの確保が難しくなってくると、必然的にP&Rやアイソのシュート力勝負に持ち込む必要が出てきて、そこでシュートを決め続けないと苦しくなるんですが、前回対戦ではそれにまんまとハマった感じです。そしてそれに一役買ったのがラスのディフェンスでした。こういうディフェンスを仕掛けるチームってクリッパーズ以外にあんまりいないんだよね。そういう事情もあって、シリーズ序盤はちょっと苦しみそうな雰囲気も感じました。

マンマーク徹底のディフェンスに慣れることが出来るか

 これがゲーム1の課題のように感じました。

・走り合いで負けないか

 でもってこれはシリーズ通しての課題。ハーフコートで苦しい時間にマブスは走って点を取れるか。そしてクリッパーズが苦しんでいる時に点差を縮められないように戻りきれるか。そんなことをゲームプレビューの記事で書いていました。なんか、改めて記事にする必要ない気がするね。

 

■第1Q

 ミスマッチハントの連続になるという予想とは裏腹に、一方的にハントされたマブスでした。ギャフォードのスクリーンに対してイビツァ・ズバッツとアミア・コフィ―&テレンス・マンがファイトオーバーで耐えます。こうなるとシンプルな1on1、つまりクリッパーズディフェンスの狙い通りの展開になり、マブスとしては嫌な流れです。

 対してクリッパーズはP&R……かと思いきやギャフォードに対してズバッツがポストアップを仕掛けます。しかも3ポゼッション連続。でもってズバッツはキッチリここを決めきりました。ちょっとここは予想外だったね。ということでギャフォードは早々に下げられ、ライブリーが久々の出場。

 ライブリーが出ると今度はハーデンのミスマッチハント。スクリーンでライブリーにヘルプさせてからのパスでワイドオープンを作れば、今度はミスマッチになったゴール下のズバッツに押し込ませると、完璧なオフェンスを展開しました。

第1Qズバッツ 10PTS FG 5/6

 ギャフォードにはズバッツのポストアップ、ライブリーにはヘルプさせてのミスマッチアタック。要はズバッツが凄かったってことなんですが、ギャフォードがあっさり負けたのは管理人的には想定外でした。でもティロン・ルーはズバッツならギャフォードに勝てるって分かっていたんだろうね。

 センターのマッチアップで優位を取れるってこと自体がめんどくさいのに、これをファーストプレーで仕掛けてきたっていうのがまた嫌らしいよね。クリッパーズとしては「オフェンスで困ったらズバッツのポストアップで点取っちゃうよ」が出来るわけだし。このシリーズを通してセンターのマッチアップをどうするか悩ませてくる采配でした。

 で、オフェンスで苦しんでいたマブスですが、面白かったのはドンチッチがファウルドローを狙いに行かなかったこと。恐らく前回対戦でファウルしてこないっていうのが分かっていたからなんだろうけど。

 第1Qにラスが投入されると、ドンチッチにディフェンスを仕掛けまくります。ダブルチームをしたり、しなかったり。ここの狙いっていうのが分かるような、分からないような感じです。ドンチッチを自由にさせないっていうのは狙いどころなんだろうけど、ダブルチームを仕掛けられてもドンチッチはパスを捌くし、エクサムがフローターを決めるし。

第1Qマブス FG 7/20(35.0%) 3P 2/9(22.2%)

第1Qクリッパーズ FG 13/21(61.9%) 3P 6/8(75.0%)

 結果としては大きな差がつきましたが、ターンオーバーはたった一つ。ということでオフェンスは展開出来ていたんだけど、単純にシュートが決まらなかったようにも思います。対してクリッパーズは狙い通りにオフェンスを展開出来たし、好調にシュートを決めていきました。その割に12点差っていうのは、クリッパーズとしても不本意だっただろうね。

 

■第2Q

 プラムリー&ラスのところでP&Rを仕掛けると、あっさりラスが剥がれてくれてミスマッチを作れるマブス。そこでシュートが入らなかったことが苦しかったんですが、キッドがプラムリーの時間にギャフォードを戻します。ズバッツに対しては負けたけど、プラムリーに対しては勝てると証明したかったのかな。

 ギャフォードへのアリウープに対してシュートファウルするプラムリー。ここでアドバンテージが取れたかと思ったら、次のポゼッションではハンドオフのパスをラスにカットされました。カイリーの1on1は普通に守るし。理不尽大王

第2Qマブス FG 2/21(9.5%) 3P 0/9

第2Qクリッパーズ FG 8/24(33.3%) 3P 1/7(14.3%)

 第2Qに8点しか取れなかったマブス。FG2本って。ファストブレイクで3点、2ndチャンスポイントが3点とめちゃくちゃな数字ですが、一方でターンオーバーは4つ。いや少なくはないんだけどさ。この内ラスが2スティールしているので、言ってしまえばラス以外のところではちゃんとシュートまでは持っていけていたんだよね。でも呪われているんじゃないかってぐらいに決まりませんでした。

 ただクリッパーズクリッパーズで、ハーデンがいない時間のオフェンスは苦しく、トランジション勝負の雰囲気が強くなりました。第1Qはミスマッチハントが出来ずに苦しんだけど、第2Qは出来るようになった上で苦しかった。それを走り合いで覆すことも出来なかった前半のマブスでした。これがプレーオフ経験の差ってやつなのかね。

 

■後半

 こんだけ点が取れないならドンチッチにポストアップでもさせりゃいいのに、なんて思っていたら初っ端からポストアップを仕掛け始めました。そこからのシンプルなパスでカイリーがキャッチ&3、これを決めます。でもってカイリー&ギャフォードのミスマッチが成立、ギャフォードにパスしてここを押し込みます。その上トランジションになれば好調にシュートを決め続けるカイリーでした。第3QはFG 8/8。前半の1/6は何だったんだ。

 ドンチッチのポストアップに切り替えたことは、ある意味クリッパーズとしては狙い通りなんだろうけど、ドンチッチ自身が正面から仕掛けるよりはやりやすくなったからか、第2Qよりも点が取れました。まあそんなのどうでもいいぐらいカイリーが点を取ったんだけどね。第3Qに34点取ったマブスですが、この内9点がドンチッチ、カイリーが20点を取りました。最初からやってくれよって思うけどね。

 また、この時間はライブリーを出さず、クリバーのワンビッグを仕掛ける時間もありました。当然ズバッツがポストアップをクリバーに仕掛けて、決めたり決めなかったり。ギャフォードに対しても決めたり決めなかったり。なんだよそれ。

 びっくりするぐらいいつも通りのマブスに戻った後半でした。第4Qもスクリーンからミスマッチは作れるわ、そこからのステップバックも決まるわ。それっていうのがラスがいる時間、というかコフィ―&マンがいない時間だからかと思ったら、その二人がいる時間もミスマッチアタック出来ていたんだよね。よく分からない。まあ点差が離れていたから、スイッチした時の対ドンチッチにズバッツがどれだけ頑張れるのか見たかったのかな。結果的にはやっぱりキツイって感じだったけど。

前半 30対56(クリッパーズ26点リード)

後半 67対53(マブス14点リード)

 前半は攻守に作戦がハマりまくり、その上でシュートも決まりに決まったクリッパーズ。でも、あんだけ決まって110点に行かなかったっていうのも変な話な気がします。明確にポール・ジョージのところはPJが止められていたので、そこが響いたような。

ポール・ジョージ 22PTS 6REB 3AST

 これまでのプレーオフシリーズを見て、今日ほどプレーオフPだと思ったことはないんですが、FG 40%なんだね。凄く微妙。まあドライブはPJどころか、ドンチッチにもカイリーにも止められていたしね。その割にタフなスリーをスパスパ決めて、ワイドオープンは決まらないとか、よく分からない選手だね。

イビツァ・ズバッツ 20PTS 15REB

テレンス・マン 13PTS 9REB 3AST

 ここにコフィ―も加えて、文句なしの活躍をしたクリッパーズの若手集団でした。ズバッツはプレーオフキャリアハイの20得点。そしてマンはズバッツと並んで4OREB、おまけに3P 3/3と大きく貢献していました。

 でもってマンとコフィ―はスクリーン対応でマブスを苦しませていたので、ここはゲーム2の課題になると思います。この二人がいる時はドンチッチのポストアップを起点にするのかな。個人的にはラスがいる時間の方がいつものマブスっぽいプレーが出来ていたんだけど、突然ボールを掻っ攫っていく恐怖があるから、それはそれで嫌な気もするんだよね。ザ・理不尽。しかしコフィ―は成長したね。プレーオフの試合をベンチから眺めていたあの頃から、今となってはカワイの代役だ。

 あとはズバッツをどうするかって話。ギャフォードが後半ポストアップでシュートを落とさせていたけど、ぶっちゃけディフェンス以前にオフェンスでアドバンテージを作れないなら出す必要がない気がします。それはライブリーも一緒だけど、意外とハーデンとかとの1on1で粘れていたのが好印象。そんでもってチーム2番目のプラスになったクリバーね。こんだけビッグマン補強して、一番アドバンテージ取れたのがクリバーかい。

 あとJGが第4Qに出てきて活躍していました。なんでそれまで出さなかったのかは知らないけど、コンディション的な問題なのかな? ラスのようにダブルチームを仕掛けてはターンオーバーを誘発させて、トランジションに持ち込めていたので、ここはゲーム2でも使いたいところだと思います。

 まあ苦しいよね。マンとコフィ―、ズバッツがあんなにミスマッチを消せるとは思わなかった。逆にここのディフェンスに答えを出せれば、あとはトランジション勝負になるんじゃないかなーと思います。まあ結局、どうなるかは分からないってことだ。