あ♥@マブスファン

マブス専門NBAブログ(不定期)

【23-24 RS-45】支離滅裂

 

 昨日のホークス戦で歴史的なパフォーマンスを見せたドンチッチ。その代償がB2Bの今日のキングス戦でした。怪我したてほやほやのDJJを始め、カイリー、エクサム、パウエルが欠場と「まあこの試合を落とすのはしょうがないよな」って感じに思っていました。これ以上怪我人が出ないように主力を下げるのかな、というかそうして欲しいなと思っていましたが、やっぱりキッドはキッドでした。ドンチッチを46分起用となんなら昨日より増えています。

 たださすがに勝てなかった。そもそもほぼフルメンバーの状態で挑んだシーズン初対戦の時でさえブローアウトされているのに、試合序盤から疲労の色を見せていたドンチッチ。それでも5点差まで競ったことを褒めつつ、何してんだよキッド、ぐらいに思っていたんですが……ファンコミュやXなんかのコメントを軽く見ていたら、今日の敗戦を嘆く声ばかり。今までは「何言ってんだろ笑」ぐらいに思っていましたが、さすがにドン引きです。

支離滅裂なマブスファン

 これがテーマっていうのは折角対戦してくれたキングスには申し訳ないけど、こんなことを書いていきたいです。

 

■ドンチッチについて

28PTS FG 9/26(34.6%) 3P 1/9(11.1%) FT 9/12(75.0%)

10REB 17AST 3TO

 FG%の低さは入らなかったスリーがもろに影響しています。第4Q終盤に決めた一本は気合と執念で決めたとしか言えない感じ。不調なのは間違いないですが、FTの得点もあるので見た目ほど悪い効率でもない。その分17アシストと、ハリバートンでもない限りびっくりするような数字を残しています。

 ホークス戦でもそうでしたが、第4Qにほぼ常にダブルチームされていたドンチッチ。そこで無理やりシュートを打つのではなく、鮮やかにボールを捌いていました。それを平気で外すチームメイトにムカついて無茶なプレーをするでもなく、味方を信じ続けたドンチッチでしたが、今日の試合もそんな展開でした。ぶっちゃけJGがワイドオープンのスリーを外しまくった時は無理やり行こうとしていた気がするけど。オフェンス面に関してはいつもと変わらずハイクオリティにプレーを作ったドンチッチでした。

 反面ディフェンスはいつも以上に脚が動いていませんでした。ゴール下に留まってサボるというか、極力動かないようにしていたって感じ。いつも通りと言えばそうですが、やっぱり昨日の疲労が祟っている様子。実際それは采配にも現れていて、スタメンだったハーディをキッドは早々にTHJに交代、分かりやすくペースが下がりました。ハイペースの殴り合いに体がついて行っていないドンチッチでした。というか、ただでさえファストブレイク合戦に慣れている若手中心のキングスに、しかもB2Bの状態なのに速攻対決で勝てるわけないじゃん。走り合いなんてもろ体力勝負なんだし。

 そんな感じで終始苦しそうだったドンチッチ。さすがにあんまり見なかったけど、この試合でドンチッチを批判するのは、もう冗談でしょ。管理人には試合に出るだけで精一杯に見えました。

 

■THJについて

19PTS FG 8/17(47.1%) 3P 3/9(33.3%)

4REB 1AST 1TO

 THJを批判している人は昨日の試合を見ていたのか? と思います。ドンチッチが73点取った歴史的な試合なのにね。

 彼もホークス戦に出場、つまり今日の試合はB2Bです。疲れていたのはドンチッチだけじゃない。その中で昨日以上、もっと言えばシーズン平均以上に得点を取りました。確かにアレなTOはありましたが、それでも所詮1TOなので言ってしまえばいつも通り。管理人的には寧ろようやったなって感じです。

 これで批判されるならどうして欲しいんだって思うんだけどね。お気に召さない人が多かったみたいです。THJが批判されない為にはあと何点取ればよかったんだろうね。20点? それって18ミリオンの選手に言う? って思います。だとしたら37ミリオン貰っておきながら、昨日に引き続き苦しい時に試合にすら出ていなかったカイリーはどうなるんだ。苦しいドンチッチの横で、いつも以上のパフォーマンスを発揮したTHJなんてまさしく神に見える管理人。そしてなぜかカイリーにはゲロ甘なマブスファン。

 ぶっちゃけ4TOぐらいされても、カイリーに比べたら可愛いもんだと思うけどね。いや、やっぱり自信ないかもしれません。

 

■キッドについて

 やってくれたね。よくもドンチッチを46分も出したな。まあキッドはいつも通り、勝ちに行っていました。

 最初はドンチッチのオフェンスの負担を減らす為にハーディを起用、セカンドハンドラーにしていました。ここ最近プレータイムを貰っていなかった彼なので、脚が重そうな他のメンバーとは対照的に攻守に忙しなく走り回っていました。JGだけはそのハーディよりも前を走っていたけど。どんな体してるんだ。

 DREBを確保した選手がハーディにパス、そこからは彼がトランジションPGとしてテンポよく捌き、見事なトランジションオフェンスを遂行しました。だからドンチッチ以外のところで点を取るってことには成功。ただこっちが走ればあっちも走るのがバスケットボール、5対5の走り合いについて行けなくなったドンチッチが置いてけぼりになり、取り残されているところにパスが出てダンクするシーンなんかもありました。そんな理由でのTHJ起用だったので、まあ色々と運が悪かったハーディ。

 さすがに今日は勝ちに行くにはスピードもスタミナも足りませんでした。サボニスを中心とした高速ハンドオフから展開するオフェンスを追いかけるディフェンスのスピードも、楽に点を稼ぐ為にファストブレイクで走り切るスタミナも。DJJとエクサムの影響をもろに受けていた気がします。だから最初から勝ちに行くべきではなかったと思う管理人。でも勝てなかったことを批判する人がいるから驚きだ。

 このロスターで勝てっていうならそりゃドンチッチはフル出場になるわけで、キッドにこれ以上何が出来たんだと思うんだけどね。O-MAXやホームズを入れただけで守れるようになると思っているならさすがにキングスをなめすぎだ。あ、3点しか取れなかったハーディを干していたら勝てたかも。どうせ勝てないんだから諦めて若手使えっていうなら分かるけど、今日の試合で勝てなかったことまでキッドのせいにする人がいるなら、ちょっとどうかしてる。他のHCなら普通にガベージタイムになるはずの試合でした。キッドがドンチッチを酷使するからそうならなかっただけ。尚且つグラントの27点っていう上振れ要素もあって、それまで外し続けていたスリーを無理やり捻じ込んだドンチッチの執念もあって、それでも負けたんだからやっぱり最初から勝てない試合だったと思います。また勘違いを増長させるキッド。

 今日の試合を見て改めて感じたけど、今のメンバーで勝ちたいっていうならキッド以上に適任なHCはいないと思うよ。管理人はさっさとプチ再建して欲しいので解雇して欲しいんですが。

 

■総評

 良くも悪くも「勝ちたい」と一貫しているキッドに対して、支離滅裂なマブスファン。負けたらキッドにぶつくさ言う割に、もっとローソンとO-MAX使えとか、THJ下げてハーディ下げろとか、どんな頭してんだと思うわけです。今日の試合で言えばローソンとO-MAXで止まる相手じゃなかったし、思うようにシュートが入らなかったのが点が伸びなかった原因なのに、ハーディなんか出したらだめでしょ。FG 1/7だぞ。

若手を起用すれば勝てる

 こんな勘違いをしている人は、今のマブスを見ても辛いだけだと思うよ。ハーディもO-MAXもローソンも、戦力としてはフィニッシュ力が低すぎる。若手を使うってことは負けることと同義です。負ける覚悟もないのに若手を使えっていうのはお花畑すぎます。

 

 最後にキングスについて。昨シーズンにプレーオフで惜しくもウォリアーズに敗れましたが、今シーズンはそのメンバーを維持しつつクリス・ドゥアルテやサシャ・ベゼンコフ等、サポートメンバーをちょっぴり補強しています。それはつまり、今のメンバーでも優勝出来るっていう自信があるってことです。そしてその根拠となるものを見せつけたような昨シーズンでした。ぶっちゃけ今日の試合を見て優勝出来るかって言われると分からんって感じですが。

 ただフォックスは凄かった。スコアラーとして毎年のように成長を続けたフォックスは、今日の試合でも「優勝できるという自信の根拠」となるプレーを見せてくれました。JGにファウルかどうかギリギリまで追い詰められて完全に態勢を崩しながらも、ミドルレンジのフェイダウェイを決めきったのは、いずれライバルになるであろうチームのエースながら称賛しかありませんでした。あと地味にパス上手いよね。ペイントエリアで囲まれても焦らずにフリーの選手を探す余裕は、今季のエドワーズに近いものを感じました。どっちかといえばフォックスの方が先か。

 サボニスは相変わらずファウルが多く、今日もファウルアウトになっちゃいました。第3Qに疑惑にオフェンスファウルがあった気がしなくもないので、もしマブスが勝っていたら色々と言われてそうだ。そういう意味でも勝たなくてよかった。プレーオフではサボニス以外を止められた時の自分自身のオフェンス力が課題でしたが、そこは解決したのかな? 今日の試合では分からなかったところです。

 キーガン・マレー、ケビン・ハーター、ハリソン・バーンズと個人のオフェンス力が高いウィング陣に、フォックスの代役にもなれるマリク・モンクと超攻撃的なチームを作ったキングス。昨シーズンのテーマが「プレーオフに出る」だとしたら、今シーズンのテーマは「プレーオフで勝てるチームになる」といったところ。自分たちのアイデンティティを見つけた去年から更に磨きを掛ける為の今シーズンなわけですが、ほんと、こういう事だよね。次にキングスが大きな変化を求めるのは、今のメンバーで勝てないって証明された時でいいんだよ。それまでは地道な補強でいいのにさ。マブスも21-22シーズンの路線を継続してくれれば、今頃負けろなんて思わなくていいのに。勝率的にはあまり変わらないのに、羨ましくてしょうがないキングスの話でした。