あ♥@マブスファン

マブス専門NBAブログ(不定期)

【23-24 PO-4】VSクリッパーズ Game-4

 

 ボロボロだったゲーム3のクリッパーズ、というかカワイ。そのカワイがやっぱりコンディションの問題から離脱したゲーム4でした。ぶっちゃけこの試合の感想は「クリッパーズがタフショット決めすぎ」で終わっていいレベルだと思います。

ゲーム4 クリッパーズ

FG 43/80(53.8%)

3P 18/29(62.1%)

FT 12/18(66.7%)

 3P 60%とかあり得ねえだろ。ワイドオープンを作りまくったってこんな数字にはならないでしょ。

ジェームズ・ハーデン 33PTS

FG 12/17(70.6%) 3P 4/5(80%) FT 5/5

ポール・ジョージ 33PTS

FG 11/19(57.9%) 3P 7/10(70%) FT 4/7(57.1%)

 この二人だけで66得点したクリッパーズ。ハーデンはステップバックもフローターも馬鹿みたいに決めるし、PG13はスリー外さないし。この二人のシュートが二、三本でも決まっていなかったら勝っていたし、いつもは二、三本と言わず外してるじゃん。ということでマブスとしては、負けたけど悲観する内容では全くないゲーム4でした。逆に、スリーを60%で決めても120点いかないんだーって思った管理人。

クリッパーズ 3PM/3PA

第1Q 8/11(72.7%)

第2Q 6/10(60%)

第3Q 2/3(66.7%)

第4Q 2/5(40%)

 こう見ると納得です。後半はクリッパーズ側のミスが多く、前半のようにタフショットが連続で決まらなかったこともあって苦しそうな感じでした。タフショットが決まっていたから誤魔化せていただけのように見える試合展開。だからゲーム5も、マブスは同じように試合を運べば普通に勝てるとは思っています。

カイリー 40PTS FG 14/25(56%) 3P 6/12(50%)

 ゲーム3までのカイリーは、前半ずっとシュートが入らないけど後半は急に入り出して、単独速攻でバンバンスリーを決めていました。ただこの試合では第2Qから好調にシュートが入り、シリーズハイの40点を記録しました。これ自体は非常に評価出来るところで、苦しい時間を繋いでいたんですが、

カイリー/チームTO 7/16

 カイリー一人で7ターンオーバーという数字。オフェンスで苦しんでいたクリッパーズからすると、ターンオーバーからのカウンターっていうのは有難いってなぐらいに得点を稼いでいました。

クリッパーズ ターンオーバーからの得点 23

 ちょっとここでの失点が多すぎたマブスでした。ちなみにカイリーのターンオーバーのうち3つはPG13のスティールがついています。PG13はターンオーバーからの得点を7点も取っているので、彼の得点効率の良さっていうのはマブスがそうさせた側面は大いにあります。だからPG13やハーデンのシュートが二、三本落ちれば、っていうのは、ある程度自分たちの方でコントロール出来るところだったんだよね。

 カイリーのターンオーバーを減らすっていう部分の手っ取り早い解決策は選手交代なんですが、誰と交代するの? ってなるよね。プレーオフでトータル1/11しかシュートを決めていないエクサムにならないのは、まあそうだよなって思うし。そういうこともあってかハーディが2分だけ起用されたゲーム4のように感じました。THJの不在が響いている感があります。

 基本的にカイリーはどんなディフェンダーにでも仕掛けて自分のシュートを打ちたい選手なので、ターンオーバーをするのはしょうがない。実際難しいシュートを打って決めるのは誰にでも出来ることではないし、それが出来たから最大31点差のリードを捲れた側面はあります。だからカイリーのターンオーバーをどうこう言うのもちょっと違う気はします。カイリーってそういう選手でしょっていう話。

 ターンオーバーからの得点を差し引いたとしてもタフショットばかり決めていたクリッパーズなので、逆に言うと、相手が今日みたいにポンポンシュートを決めなければカイリーが7ターンオーバーしてても勝てるっていうことかもね。

 

■ドンチッチのファウルトラブル

 第1Q早々に2ファウルしたドンチッチ。しかしキッドはドンチッチを下げず、ディフェンス時にコーナー担当として隠し続けました。レギュラーシーズンのドンチッチだ。

 ドンチッチがいない時間のオフェンスが困るっていうのはマブスあるあるで、それはオールスター明けから好調に勝ち続けた期間もそうでした。で、現在進行形でその問題に苦しみ続けています。

プレーオフ ドンチッチOFF/DEFレーティング

オンコート 112.9/105.2

オフコート 68.3/137.0

 そういう事情からドンチッチは下げられないマブスと、オフェンスではドンチッチを狙うクリッパーズでした。おまけにゾーンでヘルプしてくれないクリッパーズなので、ドンチッチとしてはフラストレーションが溜まる展開だったと思います。

ドンチッチ 29PTS 10REB 10AST 3TO

FG 10/24(41.7%) 3P 1/9(11.1%) FT 8/10(80%)

 別に悪い数字ではないんだよね。スリーが入らなかったからFG%は悪く見えますが、2Pの確率は60%を保っています。スリーが入らないこと以外はいつも通りだったドンチッチ。

 ゲーム3はクリッパーズインサイドカバーがルーズ過ぎてロブパス祭りでしたが、今日はちゃんとケアしてきました。で、クリッパーズインサイドをケアするってことは、マブスはワイドオープンのスリーを打ちまくれるってことだし、ドンチッチもパスを捌き続けました。けど入らなかったよ。

第1Qマブス 3P 0/7

 ドンチッチが外して、パスを貰ったシューターも外したらそりゃ得点は伸びんわって感じの第1Qでした。まあマブスはワイドオープン作り続ければいつか入るでしょってチームなので、フラストレーションは溜まるけど別に苦しかったわけではなかったんだよね。ということで、ドンチッチのスリーが入らなくてもオフェンス展開としては困らなかった。

 一方でディフェンスとしては、やっぱりドンチッチのファウルトラブルっていうのが苦しかったように思います。一応コーナーとインサイドヘルプ担当だったドンチッチでしたが、いざドライブでドンチッチのところまで切り込まれるとボールマンにディフェンスするどころか避けに行っていたし。PG13とかはゴールじゃなくてインサイドのドンチッチにドライブしに行っているシーンがありました。「困ったらドンチッチを狙え」が出来たクリッパーズ

 うーん。でも、ぶっちゃけドンチッチのファウルトラブルで負けたとは全く思えない。クリッパーズとしては「ファウルしてるんだからさっさとドンチッチ下げてくれよ」っていう風にすら見えました。実際ドンチッチのボックスプラスマイナスは+10だったしね。ドンチッチが一番高いっていうのは珍しい。それはそれとして、疲れてはいるだろうね。段々スリーの確率が落ちてきているし。まあこのプレーオフを勝ち切る為には「如何にドンチッチを下げずに戦えるか」が重要だと思っているので、頑張れって感じです。

 

■メイソン・プラムリー

 第3Qに大失速したクリッパーズは、第4Qにプラムリーを投入しました。そしてこのプラムリーとラスが苦しいクリッパーズオフェンスを次々に作っていきました。プラムリーはスクリーンからのダイブでダンクに持って行くという、普通のスクリーナープレーは勿論、トランジションで走りまくりハーデンの得点も演出しました。

 09:05ぐらいからのプレー。スクリーナーになったラスがダイブしてミドルポスト辺りでボールを貰うと、すぐさまプラムリーにアリウープパス。次のポゼッションではプラムリーがオフボールスクリーンでパウエルにシュータームーブを促し、3Pをヒット。更にその次はPG13に対し、パウエルと同じ形でスクリーンを掛けに行くプラムリー。直前のプレーで印象付けられたマブスはPG13にダブルチーム気味に守り、プラムリーがダイブしてパスを貰うと、カットするラスにパスを捌いてレイアップを沈めました。

 これまでのゲームでプラムリーは、スクリーンとインサイド仕事が主でしたが、第4Qはスクリーンからプレーメイクを仕掛けてきました。なんか意図的に隠していた気がするよね。プラムリーは元々ポイントセンターなイメージがあったので、なんか全然プレーメイクしないなーと思っていたんですが、急にプレーの方向性を変えてきたので面食らいました。マブスもそんな感じで対応しきれなかった感があります。この試合、ハーデンとPG13に負けたつもりは全くありませんが、プラムリーのところは完敗だ。

ボックスプラスマイナス

ラス +7

プラムリー +12

 この仕掛けさえなければゲーム4は取れていたと思うような、ティロン・ルーの采配でした。まあ、遅せえよとも思うけどね。ゲーム3でやっても良かったんじゃないとは思います。ゲーム5はここの対策が必要です。対策っていっても、プラムリーのスクリーンのところでどっちがボールマンに行くか明確にするだけなんだけど。だからプラムリーが違いを作ったこの場面って、そんなに止めるのが難しいわけじゃなかったんだよね。ただマブスがシリーズを通して「プラムリーのゲームメイクはない」と思ったタイミングで仕掛けたのが上手かった。ここはティロン・ルーの采配勝ちだったと思います。

 そんなところかな。第1Qの点差に反して、普通にやればマブスが勝ちそうだなーっていう試合でした。ただそこでリードを渡さず、ギリギリで勝ち逃げしたクリッパーズ

 

 で、前回の記事で注目すると書いたDJJ。

DJJ 14PTS 7REB 1AST 1STL 1BLK 0TO

FG 6/9(66.7%) 3P 2/3(66.7%)

 良かったです。数字を見ても、試合を見ても良い印象しかない。けど、ショットセレクションはよく分からない。スリーは良いとして、ドライブでレイアップを捻じ込んでいた今日のDJJでしたが、それはゲーム1から変わってないんだよね。

 レイアップが入らない原因ってほぼショットセレクションの問題だと思っているんですが、それが変わっているようには見えないのにシュートが入っているから、なんかDJJって変わってるよね。もうちょっと注目してみたいと思います。

 サンズ対ウルブス、レイカーズナゲッツ、そしてサンダー対ペリカンズが早々に決着がついてしまい、ウェストの1stラウンドはマブスクリッパーズのみとなってしまいました。さあ、これからどうなるのか。ここからがプレーオフの楽しいところですね。