あ♥@マブスファン

マブス専門NBAブログ(不定期)

【23-24 PO-3】VSクリッパーズ Game-3

 

 ゲーム2が終わった時点で「ゲーム3はドンチッチが50点取るだろ」と思っていて、10万ぐらい突っ込んでやろうと思っていたんですが、止めました。ゲーム2が終わった後のティロン・ルーの発言を見ていなかったら本当に突っ込んでいたかもしれない。

 

■ゲーム1、2の違い

 ゲーム1はクリッパーズが準備してきたオフェンスとディフェンスが見事にハマったことで、試合後半から修正出来たもののあまりに点差が付き過ぎて追いつけませんでした。特にディフェンスでコフィ―とマンがスイッチせずに守り、オーバーヘルプを避けたことでマブスのボールムーブを止めて機能不全にさせたことが大きかったです。勿論ずっとそうしていたってわけではなく、あえてスイッチさせたり、ブリッツしたり、ゾーンにしたりと変化はつけていて、ドンチッチがスクリーンを利用するにあたって判断しなければならない事が多かったこともやり辛さに拍車を掛けていたように思います。

 対してゲーム2はカワイが復帰し、スイッチを多用したクリッパーズ。ミスマッチさえ作れればドンチッチはステップバックスリーでやりたい放題だし、それを駆け引きに使ってドライブすることだって出来るようになります。それを嫌うようにクリッパーズはヘルプしまくったので、パスが回ってスリー連打、第4Qに爆発して勝ち切れました。

マブス得点

ゲーム1 97点

FG 31/80(38.8%) 3P 10/33(30.3%)

FT 25/33(75.8%)

 ゲーム1はシュートが入らなくて苦しかったものの、フリースローを得点源として稼ぐことができました。

ゲーム2 96点

FG 32/76(42.1%) 3P 14/33(42.4%)

FT 18/27(66.7%)

 FGに関してはゲーム1から効率が大きく改善しました。特に3Pは40%を超えているんですが、第4Qに6/9で決めた影響が強く、実際第3Qまでのマブスのスリーは8/24で33.3%でした。

 

 で、ティロン・ルーのゲーム2後の発言を引用……しようと思ったけど、どこで見たか忘れちゃいました。ひと言でいうと「今日のディフェンスは良かったよ!」っていう趣旨の発言でした。まあ3P 42.4%で決められてゲーム1とほぼ同じ得点で済んでいるんだから、間違ってはない。

マブス ターンオーバー

ゲーム1 9

ゲーム2 14

 ゲーム1は非常にターンオーバーが少なかったものの、ゲーム2になって5も増えました。増えたといっても平均よりちょっと多いぐらいなんだけどね。

クリッパーズティー

ゲーム1 5

ゲーム2 9

 ゲーム1から4つもスティールを増やしたクリッパーズ。カワイが4スティールなので、ちょうどカワイ分増えた感じです。だからティロン・ルーの発言って「ゲーム2もカワイがスティールしてくれることに期待している」っていう趣旨のように感じました。

 でもさあ、それでいいの? って思うよね。ゲーム2のクリッパーズディフェンスって、インサイドを固く守ってシューターのスリーが落ちることを祈るっていう感じだったけど、結局第4Qにマブスのスリーが入って負けてるじゃん。第1Qからスリーが入ったらどうすんのって思いました。

 管理人としてはゲーム1のディフェンスプランで来られる方が圧倒的に嫌でした。オーバーヘルプ厳禁のマンマーク徹底ディフェンスだと、確かにドンチッチを止めきることは出来ないけどそれ以外は止められるわけで、ゲーム2に45分出場して攻守に奮闘したドンチッチのスタミナを削るという意味でも有効と見ていました。ドンチッチだって全部のシュートを決められるわけじゃないし、疲れればゲーム2みたいなディフェンスは出来なくなるし。

 そしてこのディフェンスはボールムーブを止めることと、ドンチッチを削ること以外に重要なことがあって、それはカワイが休めるということです。基本的にドンチッチ対カワイの形を作るのは嫌なので、マブスはスクリーンでそれを避けようとするわけですが、そうなるとカワイはディフェンスをしなくてよくなるので、その分オフェンスに集中することが出来ます。

クリッパーズ 得点

ゲーム1 109点

ゲーム2 93点

 クリッパーズの問題って、明らかにディフェンスよりオフェンスの方だよね。ゲーム2にクリッパーズの得点が減った理由は、マブスがディフェンスで頑張ったっていうのは当然ありつつ「困った時のカワイ」が機能しなかったことが大きいです。

ゲーム2 カワイ

15PTS FG 7/17(41.2%) 3P 0/5 FT 1/2

 2Pは7/12で58.3%と確率良く決めていますが、2ndチャンスやファストブレイクのシチュエーションでの得点が多く、1on1での理不尽なオフェンスは見る影もなくって感じでした。シュートタッチが悪かったっていうのはありつつ、どうもオフェンスで消極的だったのが気になります。それはフリースローのアテンプトの少なさにも現れていて、ゴール下に侵入する気持ちの弱さを感じました。マブスのディフェンスが良いってことなのか。

 で、改めてカワイに注目してゲーム2を見返すと、別人みたいに動けていませんでした。ポストでのフットワークもそうだし、ヘルプディフェンスの圧力も弱いし。それでも4スティールしたのは凄いんだけどさ。

 明らかに調子がよろしくないカワイ。そのカワイに、更にディフェンスも求めるの? っていうティロン・ルーの発言でした。まあ嘘っぱちの可能性も全然あるし、寧ろ管理人は、この発言は口から出まかせだと思っていました。ただディフェンスが良かったという事実と内容が矛盾していないことから、10万円のベットを踏みとどまったわけです。

 

■ゲーム3

 結果としては50点どころか、シリーズで最も低い得点だったドンチッチでした。ほんと賭けなくてよかった。

 ティロン・ルーは有言実行の男でした。ヘルプディフェンスでインサイドを固く守り、スリーを捨てたことで第1Qのマブスの得点は停滞しました。

第1Qマブス FG 9/23(39.1%) 3P 0/8

 このクォーターに18点しか取れなかったので数字を見ると苦しそうですが、実際は超やりやすそうに見えたマブスでした。というのも、ここまで得点が少なかったセンターのところで点が取れたからです。ギャフォードとライブリーがそれぞれ6点ずつの12点を記録しました。明らかにおかしいよね。

ギャフォード+ライブリーの得点

ゲーム1 6

ゲーム2 7

 それまで二人の得点っていうのはゲーム1、2合わせて13点しかなかったのに。この理由は明確で、P&Rでズバッツが狙われた時、空いたゴール下のカバーが出来ていなかったからです。

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 40秒あたりでカイリー→ギャフォードへのアリウープがあるんですが、パスが出てからブロックに跳ぶカワイの姿が見られます。これまでのゲームではマブスのビッグマンにダンクさせないようにボックスアウトしていたクリッパーズでしたが、今日はここがあまりにもザルでした。カワイもそうだけど、他の選手もね。センターをゴール下から追い出すようなポジショニングでここを封殺していたのに、急に出来なくなっちゃった。その割にはスリーをバンバン打たせているし。

第1Qから崩壊していたクリッパーズディフェンス

 スリーを打たせるならせめて2Pはちゃんと止めろよって感じだよね。ゲーム2はこの部分をカワイが頑張っていたんですが、今日は「忘れてた!」みたいなことが多かったです。全然試合に集中出来ていないんだよね。それもカワイだけじゃなく、他の選手たちもそうです。なんだかレギュラーシーズンの試合を見ているような感じでした。

 第1Qはハンドラーとシューターが外しまくったことで事なきを得たクリッパーズでしたが、第2Qにはシュートが入り始めて、もう終わっていました。

第2Qマブス FG 14/22(63.6%) 3P 4/7(57.1%)

 スリーもビッグマンも、ドンチッチも止められない。第2Qに36点取ったマブスですが、これはゲーム1~3通して、両チームで最も多い得点/Qでした。じゃあその分オフェンスでどうにか出来るかと言われると、どうにもならなかったクリッパーズ。ハーデン&ズバッツ以外のところではパウエルしか点が取れないし、流れに乗れそうなところでつまらないターンオーバーするし。カワイはもういるのかいないのか分からないし。第2Q残り48秒あたりのトランジションでラス対ドンチッチになるも、ドライブ出来ずにミドルジャンパーを打ちます。お前もか。

 不思議だったのが、第2Qにポール・ジョージをほぼ使わなかったこと。ファウルトラブルは分かるけど、そんな悠長なこと言ってられないぐらいに崩壊していたので、戻せばいいのにと思いました。

 ポール・ジョージ、いや、敬意を表してプレーオフPと呼ぼう。プレーオフPのディフェンスの負担っていうのは何気に半端なくて、特にゲーム2なんて失禁するぐらいディフェンスで働きまくっていました。1on1ディフェンダーとしても戦い、マブスセンターとのフィジカルファイトにも負けず、トランジションで攻守に走り、リバウンド以外は文字通り全てを担当していました。

ゲーム2 プレーオフP

22PTS 2REB 4AST 1STL 1BLK

FG 7/14(50.0%) 3P 2/5(40.0%) FT 6/6

 その上でシューターや起点役として効率よくオフェンスを回していたので、もうヤバい以外の言葉が見つからない。

ゲーム3 OFF/DEFレーティング

クリッパーズ 101.1/112.2

プレーオフP 101.9/94.4

 この試合でもプレーオフPがいる間は守れていたクリッパーズでした。さすがに疲れからか、今日の得点は7点とPって感じでしたが。こんだけ頑張って文句なんか言われる筋合いないよね。他の奴らが何やってんだって話です。

 

 もう後半見る必要あんのかって感じの内容だったんですが、ここで微妙に追いつかれそうになるマブス。相手がわけの分からない采配をすると、こっちもわけが分からない采配になるっていうのはバスケあるあると思っているんですが、キッドは明らかに迷走していたよね。

 第3Qにゾーンを仕掛けるクリッパーズ。なんかハーフタイム明けは毎回やっているような気がするな。ここでドンチッチ対プレーオフPの1on1に。ゾーンなのでオーバーヘルプしないクリッパーズ。なんか意図せず当初の予想通りの展開になった後半の立ち上がりでした。で、ここから一気に停滞したマブス

 明らかにプレーオフPを狙っていたんですが、これ自体はプレーオフPのファウルトラブルを狙うとか、ヘルプディフェンスさせないとか意図は分かります。分かるけど馬鹿みたいだよね。目の前のトラばさみに自ら突っ込んでいくようなオフェンスでした。まあ点差が開いたら1on1でペースダウンっていうのはマブスの日常でもあるので、いつも通りっちゃいつも通りか。と思ったらわけの分からないところでチャレンジして失敗するキッド。やっぱ迷走してるわ。

 クリッパーズとしてはここがチャンスだったんですが、波に乗れそうなところでつまらないターンオーバーを連発し、自らチャンスを逃してしまいます。レギュラーシーズンの試合からプレシーズンの試合に格下げしたような後半の内容。同時に流していたペイサーズ対バックスが佳境に入っていたので、もうあんまり見てないし、語りたいことはほぼありません。

 この試合がつまらなかった理由のひとつに、レフリーコールの多さっていうのがあります。これは審判が悪いんじゃなくて、バスケと関係ないところの笛が多かったってことです。まあその大部分はラスなんだけど。

 管理人はラスが好きなので、ファンコミュであんなに叩かれているのを見て「そんな叩く?」って感じです。二連テクニカルを吹かれて退場したところ以外は、確かに危ないけどバスケの動きってことで処理されているし、ちゃんと退場処分は受けているからそれ以上言われる筋合いもないだろって思います。フットスタンプしたわけでもあるまいし。

 一方でこれを放置すると、極論ローテーションに入らないような選手を出場させて、相手のスター選手に危険なプレーを仕掛けるっていうことも起こりかねないとは思います。ラスとドンチッチがやりあって二人が怪我したら、クリッパーズとしては有利トレードになるしね。だからそこの対策は必要とは思うんだけど、それはNBA側の仕事だよね。ラスに言ったってどうにもならない。

 まあ全体的につまらない試合だったんですが、面白かったのはDJJのショットセレクションが別人のように良くなっていること。ゲーム2でドライブからミドルを打ったのは中々に衝撃だったんですが、今日はジャブステップからスリーを打ったぞ。ゲーム2は10点2TOに対し、今日は11点0TO。これが偶然なのか、それとも何かしら意識しているのかは次の試合で少し注目したいと思います。

 ぶっちゃけ今日の試合を見たら今後クリッパーズが勝てる道理なんてないだろって感じ。苦しい時間に流れを変えようとしたのがラス以外にはプレーオフPぐらいしかいなかったし。お得意のアフタータイムアウトでターンオーバーするし。カワイは試合を通しているのかいないのか分からなかったし。まずは元気出そうよ。