あ♥@マブスファン

マブス専門NBAブログ(不定期)

【雑談】THJ、要る?-3

 

 前回があまりに長くなり過ぎたので、巻きで行きたい所存。

 

■ドワイト・パウエル

 マブスの最古参センターであるパウエルは御年31歳。全盛期といえる瀬戸際の年齢です。ハードワークの化身みたいな選手で、マブスのスタッツに残らない仕事は大体彼が担当しています。サイズこそ他のビッグマンに比べると低いものの、高い身体能力でインサイドは勿論、アウトサイドのディフェンスでも動きまくります。オフェンスでもドンチッチの相棒としてスクリーンを掛けまくり、P&Rではドライブコースを身体でこじ開けたり、ロブパスからのダンクを決めたり、オフェンスリバウンドに絡んだりと大変だ。

 今シーズン特に注目したいのは彼のパス能力。元々パスが上手い選手だった印象ですが、今シーズンからはその能力を活かしてポイントセンターを務めることもあります。序盤戦で自慢の身体能力に陰りが見えたように思いましたが、見事にスキルで解決しました。これでスリーを打つようになったらいよいよポイントセンターだ。

 今季のパウエルはアデバヨっぽいよね。管理人はドンチッチに一番合う選手はアデバヨだと思っているので、小さいスケールでも似たような仕事をしてくれるパウエルは今のドンチッチには必須だと思います。

 ぶっちゃけ仕事的には必須なんだけど、その枠に入らない理由は年齢だよね。残念ながら彼の全盛期中に優勝できる戦力を整えられそうにない。31歳って聞くと大丈夫そうなんですが、19-20シーズンにアキレス腱を怪我している彼なので、やっぱり時間が足りない気がする。管理人含め、多くのマブスファンは彼を愛しているので、現役中にパウエルが指輪をはめているところを見たい。でも今のマブスはパウエルのチームではなく、ドンチッチのチーム。パウエルの為にチームを作るわけにもいかないわけです。非情な世界だ。

 

■AJ・ローソン

 3&D、以上。そういう選手のAJ・ローソンです。そもそもプレータイムをあまり与えられていない彼が認知され始めたのは今シーズンのOKC戦でしょう。第4Qに30-0のランという史上初の記録を叩きだしたマブスですが、そのラインナップの一人がAJです。シューターを追う速度だけでいえばもしかしたらマブスで一番かもしれない。フィジカルの部分は弱点ですが、ガード相手であればエースキラーになれる点を考えれば、少なくとも悪いディフェンダーではありません。オフェンス面では主にコーナーシューターって感じですが、たまにオフボールで動いて貰うこともある。それとトランジションオフェンスで先頭を走り続ける走力と、練度は置いといてロールプレイヤーとしてのスキルは一通り持っている選手です。別にAJに限らずなんですが、マブスの若手はギブ&ゴーの動きが活発だよね。パスを出して終わりじゃなく、パスを出してからが本番という風にインサイドにカットします。フィニッシュ力がないからレイアップは決まらないけど。

 AJに特別な才能を感じるというわけではありませんが、こういうタイプの選手はどこも欲しいよねって話です。それが生え抜き且つほぼ無いみたいなサラリーなんだから、何かしら理由がない限り残した方が良いんじゃないって感じです。どうせトレードの駒にもならないんだろうから。

 

■O-MAXプロスパー

 キングスに指名され、ホームズと一緒に渡ってきた一巡目24位のルーキー。21歳とルーキーにしては高齢なものの、まだまだ若くポテンシャルのある選手です。

 特徴的なのはディフェンスの運動量とリバウンド力。特にオフェンスで発揮される彼のリバウンド力ですが、ゴール下に陣取って確保するタイプではなく、シュートが放たれたタイミングでダイブしてかすめ取る感じです。

 ところでって話ですが、OREBを確保する方法って二種類あって、ひとつはゴール下でセンターにリバウンドポジションを確保させるって方法。ただこれはペイントエリアのスペーシングを潰すってこととイコールなので、ドライブが得意な選手と相性が悪い戦術です。同時にポジションを確保できるパワーやらサイズやらが必要になり、それにアジリティやらスキルやらを兼ね備えた選手ってなると限られます。ライブリーはなれそう。

 もう一つはシュートが打たれたタイミングで外からダイブして確保する方法。これだとシュートを打つまでペイントエリアのスペーシングは確保されるので、ドライブの邪魔にならない。ただ難しいというか、再現性を追求しにくいんだよね。前者が自分のスペースに来たボールを拾うのに対して、後者は完全に早い者勝ちの世界。その速度感っていうのが凄くシビアで、基本的にゴールに近いディフェンダーの方が、スペーシング的にアウトサイドにいなければならないオフェンス側の選手に比べて断然有利です。そのスピード差を埋める為には身体能力だったり、どこにボールが落ちてくるか予測する勘だったりが必要なわけで、O-MAXはこれらを兼ね備えていると言えます。

 こういうタイプのOREBって言ってしまえば完全な個人戦術で、実行できる選手がロスターに一人いるっていうのは心強いです。OREBっていうのは、確保できればイージーバスケットに繋がりやすいので、ここを渡すか渡さないかは結構試合展開に直結します。オフェンスがうまく行っていない時のテコ入れとしても使えるし、負け試合に無理やり勝ち筋を生み出す戦術にもなり得るってわけだ。スモールセンターやってたドードーとかね。

 とまあ、リバウンダーとして優秀さを見せているO-MAX。それ以外のオフェンス力のなさがドラフト評価を落とした原因に感じる選手です。まあ後からどうにでも出来る部分が弱点っていうのは良いよね。残さない理由は特にないでしょう。続く。