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マブス専門NBAブログ(不定期)

【23-24 RS-50】ネッツ戦雑感

 

 今シーズン最初の対戦相手だったネッツ。その試合はドンチッチの3Pフックというわけの分からないシュートが決定打となり120対125でなんとか勝ち切りました。そこから3か月ぶりの対決となり、互いの成長を見せる試合になるはずでした。

 

■前半

 前回対戦同様キャム・ジョンソン、それにプラスしてロニー・ウォーカー四世とドリアン・フィニ―スミスが欠場のネッツ。代わりにニコラス・クラクストンがスタメンセンターとなっています。ミカル・ブリッジズとベン・シモンズ、過去にはディフェンスでその名を轟かせたディフェンダーが揃ったネッツなので、今日こそオフェンス戦術の成長を見せられると思っていたんですが、蓋を開けたら信じられないぐらい守れていませんでした。

 カイリーをマークしていたミカル・ブリッジズがキャム・トーマスと一緒にドンチッチにダブルチームを仕掛けると、ドンチッチは普通にカイリーにパスを出します。シモンズに指示されたクラクストンがコーナーから飛び出しますが間に合うわけもなく、いきなりワイドオープンのスリーを打てました。外したけど。当のシモンズはボックスアウトをしていたわけですが、クラクストンがいないコーナーのカバーは誰がやるの?

 次のポゼッションではミカルに対してドンチッチがドライブ。カイリーを見ていたシモンズがヘルプに行くわけですが、ドンチッチはパスを選択、またもカイリーをドフリーにしました。しかしカイリーがよく分からないパスフェイクを入れてシモンズがマークに戻ります。二回続けてワイドオープンを許すネッツ。

 第1Q10:35あたりのポゼッション。クラクストンとミカルが再びダブルチーム。シモンズがマークしていたクリバーがドンチッチの方に寄ると当然のようについて行き、DJJがワイドオープン。すかさずDJJのところへローテーションするシモンズ。ここですぐDJJがクリバーにパスをすればフリーレーンでドライブ出来ましたが、その判断は出来なかった。結局クリバーにはダブルチームに行ったクラクストンがマッチアップしてゴール下で止めます。クリバーからパスを貰ったDJJのドライブも止めるクラクストン。

 カイリーがアイソを仕掛けたポゼッション。ミスマッチなのかよく分からないクラクストンに対して普通にドライブ、ゴール下でレイアップを決めました。カイリーに対してはダブルチームどころかヘルプにも行かないのか。まじでよく分からん。

 次のポゼッション。シモンズをスクリーンで剥がしたドンチッチがステップバックスリー。キャムとクラクストンがチェックに行きますがこれを決めます。そしてやっぱりフリーになっているJG。多分ここでドンチッチがJGにパスを捌いたらシモンズがローテーションするんだろうけど、そしたらクリバー→コーナーまで余裕で展開出来そう。

連携が皆無のネッツディフェンス

 やっとディフェンスの良いチームと戦えると思ったのに冗談きついぜって感じです。初対戦の時のネッツも結構ディフェンス悪かったイメージだけど、それはまだシーズン序盤だししょうがないかって擁護出来る。けどもう3か月経ったんだよ。

 ドンチッチにダブルチームしたいっていうのは分かるんだけど、それは同時に「パスを捌かれた時のローテーション」の部分をケアしていないと、ただワイドオープンになるだけです。そしてネッツはパスを捌かれた時のローテーションが酷いというか、最悪でした。そういうのが上手かったはずのシモンズがいるのに、なんかやたらインサイドにいるし。ドンチッチみたいなディフェンスをしていたシモンズでした。50試合経ってこれってどうなんだと思うような連携の悪さでした。

ネッツOFF/DEFレーティング 115.0/116.2

 どんなものかと調べてみたら、信じられないDEFレーティング。去年のマブスぐらい守れていません。逆にオフェンスがなんでこんなに良いんだとも思います。この数字だけ見たら「そこそこ攻められるけど全然守れないチーム」って感じ。ロスターの印象とはどう考えても逆なのにね。

 だから一気に見る気がなくなった管理人。強力なディフェンスにどう対抗するのかっていうのが見たかったのに。しかしミカル、シモンズ、クラクストンが下がるとちょっと連携が改善したように見えるネッツ。デニス・スミス・ジュニア、ノア・クラウニー、ロイス・オニールが並んだラインナップになって極端なダブルチームを仕掛けなくなりました。ドンチッチがポストで貰おうとしたところではダブルチームを仕掛けたものの、THJにパスが出るとキャムがすぐにローテーション、結局カイリーがフリーになります。クラウニーが少し遅れてカイリーにつくところでカウンタードライブ、スペースを空けたクリバーにパスを捌いてワイドオープンのスリー、これを外します。結局ワイドオープンかよって感じですが、多分こういうことをやりたかったんだろうなーっていうジャック・ボーンのディフェンス。

 DSJのディフェンスは良くも悪くも目立ったね。スピードがあってドンチッチに当たり負けしないフィジカルを持っているので、ヘルプに来られると非常に厄介でした。ただヘルプに行くっていう意識が強すぎて、ディフェンスでのコートビジョンが狭かった。コーナーにいたDSJが、目の前でJGにキャッチ&シュートされるシーンなんてのもありました。エースキラーとしては普通にスタメンに入ってもおかしくなさそうだけど、ディフェンスでの視野の狭さが信用出来ない部分だろうね。普段JGやハーディなんかを見ているから余計に目立ちました。ロバート・コビントンの逆バージョンみたいなDSJ。あとノア・クラウニーって初めて知ったけど、ルーキーなんだね。凄い良かったとは思わなかったけど、ルーキーとして考えたら見込みのある選手に見えました。って今日で4試合目の出場なのか。

 ベンチメンバーになった途端急にハードワークの雰囲気を強めたネッツ。ただハードワークしてもワイドオープンは作ってしまいました。まあそれは能力的な部分があるからしょうがない。問題は守れるのにハードワークしないスタメンだよね。ベンチメンバーが出来ているんだから、多分戦術とか能力とかよりもカルチャー的な問題な気がします。ジャック・ボーンが言っても聞いてくれないのかな。ネッツは一体どうなってしまうのか、非常に心配になる前半でした。

 ここから後半について書いていくわけですが、その前に第2Qの話。ジェイレン・ウィルソンを起用したことで、またちょっとだけ連携が改善したネッツ。これまた知らない選手でしたが、こっちもクラウニーと同じくルーキーだった模様。23歳のオールドルーキーなんだ。ぶっちゃけ今日の試合で一番印象が良かった選手です。

 あとはクラクストンをドンチッチにつけたりと多少変化をつけていました。これ自体は普通に効いていた。しかしローテーションが間に合わないという根本的な部分はあまり改善されず、ハーフタイムで修正してくるのかなーと期待していました。そしてこの試合で最も印象的なプレーが第2Q04:35に出てきます。

 右コーナーでディンウィディーとマッチアップするドンチッチにDSJがヘルプ。カイリーにパスを捌いてエクストラパスを繋ぎました。第1Qはカイリーにパスが渡った時点でフリーになっていましたが、オニールが間に合わせます。そこからグラント→JGと次々にパスを繋ぐわけですが、ここを見事にローテーションしきったネッツ。JGがカウンタードライブを選択すると、ここにもDSJがヘルプと完璧なディフェンスです。そしてサイズ+機動力のあるクラクストンなのでJGのドライブにもちょっかいをかけるわけですが、JGはクラクストンとDSJを躱しながらフリーになったパウエルにパス、プッシュショットで点を取りました。

 注目したいのは完璧なローテーションを見せたネッツに対するJGの対応。普段スピードで抜き去ってコーナーへパスを出しているわけですが、クラクストンとDSJの奮闘もあって一度止められます。ここで焦ってシュートに行かずボールをコントロールし続けられたのは成長です。ダメダメだったマジック戦以降迷わずシュートに行くようになったJGでしたが、結果としてシュート一辺倒の傾向にありました。ただこのポゼッションではシュートとパスのバランスをしっかり見極められていたのが非常に好印象です。あと、やっぱりミカルとシモンズはいないんだってのも注目。

 

■後半

 今日も今日とて夜勤明けで試合を見ていた管理人。ハーフタイムにネッツがディフェンスの連携を修正してきたら頑張って起きようと思っていましたが、第3Q最初のポゼッションを見て寝ました。今日の試合のダメなところ詰め合わせみたいなディフェンスを見せられて心が折れた。なのでここから先はアーカイブで確認したんですが、第4Qにめちゃくちゃ点差詰められていたようです。

第4Qマブス FG 9/21(42.9%) 3P 4/11(36.4%)

 結局ネッツのディフェンスの連携は改善してなくてワイドオープンを作りまくりました。だから単純にワイドオープンを外しまくって追いつかれたように見えます。マブスがそこからディフェンスで耐えられなかったのは問題だけど、今に始まったことじゃないしね。

ミカル 28PTS FG 11/21(52.4%) 3P 5/11(45.5%)

 何気に高確率で28得点したミカル。それは良いんだけど、今日はディフェンスの存在感が皆無でした。

キャム 16PTS 8REB 8AST

 スコアラーっていう印象しかなかったけど、普通にディフェンスが上手かったキャム。でもネッツのディフェンスの問題って個人のディフェンス力じゃないから、あんまり目立ちませんでした。

ラクストン 9PTS 11REB 5BLK

 ドンチッチキラー兼リムプロテクターとして活躍したクラクストン。5BLKって聞くと凄いな。でももっとシュートを止めていた印象もあるし、それ以上に脚が動いていない印象もありました。

シモンズ 9PTS 9REB 7AST

 なんでプラスマイナスが+1かよく分からん。

ドンチッチ 35PTS 18REB 9AST

 最近のドンチッチは影が薄い。特に前半はネッツが勝手にダブルチームを仕掛けてくれるので、パスを捌いて何もしないってポゼッションも多かったです。良い傾向ではある。その分前半の時点で既に10REBしていたドンチッチ。今日はディフェンスの負担がいつもよりは大きかった。しかし43分出場かね。もうちょっと周りが勝手に試合を決めてくれればいいんだけどね。

カイリー 36PTS 2REB 5AST

 FG 15/24、3P 6/10と超高確率で決めたカイリー。古巣ということもあってか非常に珍しいダンクも披露しました。第4Qのスリーは痺れたぜ。

 ドフリーなのに打ち切らずにフェイクを入れたり、パスを出せずにゴール下で潰されたりと相変わらず視野が狭いシーンは結構ありましたが、まあ変わらないだろうね。

 

 予想外に守れないチームとの3連戦になりましたが、次の相手はニックスとサンダー。特にニックスはOGアヌノビーが加入してから初の対戦、非常に楽しみ……と思っていたらなんか欠場しているな。ってことはまた守れないチーム同士の対戦になるの? もういい加減にしてくれ。