あ♥@マブスファン

マブス専門NBAブログ(不定期)

【RS-74】ロケッツ戦雑感

 

 キングスとの二連戦を制し、更に今日の試合も勝ったことで、ペリカンズと並んで一気に5位まで並んだマブス。残りの日程を加味すると6位以上は固くなってきました。管理人としてはこのまま5位をキープして、今度こそプレーオフクリッパーズに引導を渡したいところです。

 で、今日の相手のロケッツは最近調子が良い。直近11連勝という驚異的な追い上げでプレーインも射程圏内に入りつつあります。比較的相手が弱かったっていうのはあるんだろうけど、ウェスト1位のサンダーに勝っているのでそれだけじゃないんだろうね。

 11連勝とは関係なく、ロケッツのことは少なからず注目していました。相変わらずオフェンスは困っているけど、シェングン以外がハードに守れる選手に成長したことで勝率以上に苦しい戦いを強いられるチームになりました。いつぞやのラプターズみたいだな。

 前回対戦ではロケッツディフェンスにそこそこ手こずらされたものの、それ以上にロケッツがオフェンスで困っていたので助けられた感があります……と思ったけど、これ初対戦の時の話か。直近の対戦は12/23で、けちょんけちょんにやられています。まあスタメンがほぼいなかったからしょうがないね。

 

 ロケッツの11連勝に大きく貢献した要素がジェイレン・グリーンのスコアリング。身体能力が高く、スピードでゴール下まで切り込むことが出来るグリーンですが、シュート力の低さがネックでちょっと伸び悩み気味。とはいっても2年目には22.1点、今年は19.9点をアベレージしているので、全然バストではない。成功率の話はしないであげてって感じ。

 アルペレン・シェングンが欠場したことで、グリーンがハンドラーをする時間が多かった今日のロケッツ。あれからどれだけ成長したのかと楽しみにしていたんだけど、相変わらずって感じでした。

12PTS 6REB 5AST

FG 5/15(33.3%) 3P 0/5

 これで20点取れていたら「オールマイティーなガード」になるんだけどね。ルーキーシーズンの彼を見た時、自分のシュート力の低さを自覚しているからか、無理やり突っ込もうとしてターンオーバーっていうシーンが多かったんですが、それはかなり少なかった。今日のグリーンは積極的にロングレンジでシュートを打って、積極的に外していきました。まあ良いんじゃない? って感じです。シュートさえ入れば今シーズン成長したディフェンス力と合わせて有能なSGになれそう。視野の狭さはもうちょっとどうにかならんかとは思うけど。

 そう、今シーズンのロケッツはディフェンスのチーム。ガードからセンターまで頑張れる選手を揃えたことがチームを前進させました。ディフェンスが上手い選手じゃなく、あくまで頑張れる選手ね。以前は「なんで俺がディフェンスしなきゃいけないんだよ」みたいな空気だったけど、今は全員が「俺がエースディフェンダーだ!」みたいに積極的に相手に向かっていきます。

ロケッツOFF/DEFレーティング 113.6/112.2

 OFFレーティングはリーグ20位でウェスト12位。DEFレーティングはリーグ9位でなんとウルブス、ペリカンズ、サンダーに次いでウェスト4位です。22-23シーズンがリーグ29位のディフェンスだったのでとんでもない成長速度。ていうかNETレーティングが-8.1→+1.4ってやばいな。

 昨年ドラフト3位で、ヤニスを完璧に守るシーンもあったジャバリ・スミスに加え、全ポジションを守れるディロン・ブルックス、更にルーキーのアメン・トンプソンと優秀なディフェンダー陣を揃え、セルツをファイナルまで導いたウドカを連れてきたのはフロントの手腕が冴えていたと言って差し支えないでしょう。これでまたウドカが来年いなくなったら笑うんだけど。

 ロケッツのディフェンスが優れているっていうのは、戦術うんぬんより本当に気持ちの部分が大きく影響していそうです。実際今日の試合でも頻繁にコミュニケーションミスが起こっていたしね。言い換えれば気持ちでこれだけディフェンスは良くなるってことだ。

 

 管理人がロケッツで一番注目しているのはアメン・トンプソン。シーズン序盤は欠場続きで双子のアサーを見ていました。ガードなのにシュートが信じられないほど下手、だけどシュート以外のことは割となんでも出来るしハードワーカーだったので、アメンにも期待していたんですが、想像以上に面白い選手だね。

 今日はシェングンがいない事情もあってかジャバリをセンター、アメンをPF起用とスモールラインナップで始まったんですが、アメンがスクリーナーになるっていうね。しかもグリーンとP&Rを仕掛けるとか、面白すぎだろって感じでした。ガードとガードのP&Rなんて滅多に見られるものじゃない。で、アメンはダイブしてOREB役になるっていう。それはアメンが普通のガードとは違う働きが出来る特殊さがあるということと同時に、それだけ彼のシュート力に困っているというロケッツの苦悩が伺えました。シェングンがいる時にどういうプレーをするのか見てみたかった。

 初っ端がスモールボールだったロケッツに対して、普通にギャフォードを起用したマブス。至極当然、ギャフォードに苦しんでいました。ということで早々にアメンを下げて、ジョック・ランデールを起用したロケッツ。この時間が一番苦しそうだったね。ギャフォードにアジャストしたことで、ドンチッチに狙われまくったランデールでした。

ドンチッチ スコアリング(VSランデール)

18PTS FG 6/7(85.7%) 3P 4/5(80.0%)

 もう見ていて気の毒だったよ。ステップバックの錆になったランデールでした。さすがに決めすぎ。もっと気の毒なのが、ランデールの時間が結構長かったって部分。鬼畜なウドカでした。

 で、この時間にちょっと珍しいものが見れました。それがランデールとのP&Rに対してブリッツを仕掛けたこと。シェングンがいる時間にこんな事したら見てられないことになるので、オフェンスでも狙われたランデール。これもあって余計に下げた方が良かったんじゃないかと思ったわけですが、なんだかんだ後半は改善していたので、成長に期待したってことなのかな。でも今年29歳になる選手なんだよね。ジェフ・グリーン使えばいいじゃん。

 

 ロケッツのことばかり書いているのでマブスのことも書かないとって思うんだけど、あんまり書きたいことがないんだよね。ギャフォードは順調に成長しているし、ドンチッチとカイリーはよくシュート決めるし、エクサムはパーフェクトだったし。

DJJ 2PTS 5REB 1AST

 シーズン序盤に決まりまくっていた時は積極的にスリーを打っていたDJJ。それから確率が落ちると一気にドライブの比重が増えました。オールスター明けぐらいからまたスリーを打ってくれるようになったんだけど、今日は全然打たなかったね。しかもカイリーとギャフォードとそのディフェンダーと、更に目の前にマークマンがいる状態でドライブとかしていたし。ちょっと勘弁してくれってシュートチョイスでした。

PJ 12PTS 6REB 2AST

 効率良くスリーを決めたPJ。反面2Pは1/3という数字です。スリーが入らないならいつものことかって感じなんだけど、2Pが入らないのはちょっと困る。しかも平気でエアーボールするし。

直近10試合 PJ

9.1PTS FG 3.4/9.5(35.8%) 3P 1.5/5.4(27.8%)

 2Pが46.3%しかないっていうのは、ドンチッチの横に置くにはちょっと厳しい数字です。期待値1割ってるからね。一体何なら決まるんだって話になってきます。

 

 あと、最近になってちょくちょくカイリーとハーディを並べる時間を作り始めたキッド。カイリーとハーディのP&R+ギャフォードのポイントセンターみたいな感じ。ギャフォードの成長もあって形にはなっているけど、きついオフェンスを展開しています。恐らくエクサムのプレータイムを削りたいっていう意図です。カイリー&エクサムの時間が上手くいかないって事情と、ドンチッチとエクサムを並べたいって事情、それに長時間プレーさせると怪我をするエクサムっていう事情が加わった結果なので、割り切るしかないかな。現状オンコートだとマイナスのハーディですが、ここから如何にプラスに近づけられるかが問われます。

 そんな感じです。あとはカイリーのフェイダウェイが最近全然決まらないのがちょっと気になるところかな。